二次元しか愛せない系少女、絶賛狙われ中です【文スト】

二次元しか愛せない系少女、異能人形 ページ30

引き続き敦side

「人格…ですか…」

異能ではそんな事も出来るのか、と少し感心した。

あの構成員が異能…そんなふうには全く見えなかった。

『周りの構成員が消えたのは

敦くんが攻撃した人形が、その周りの異能人形の中枢だったのだろうね』

手元のICチップのようなものを見る。
此が、異能人形を作り出していた正体なのだろうか。

『まぁ良い。今は被害者の救出が優先だよ。

その事に関しては後で調べ上げれば良い事だしね。
まだ被害者は建物の中に居るみたいだね。

…何時殺されても可笑しくは無い状態だ』

「…はい」

僕は少し、間を置いて返事をした。
異能を使い、全速力で建物へ目掛けて走る。

建物へ近付いてくると、僅かにだが霧も晴れて来ていた。

建物に入って三つ目の扉。


一、二…と二つの扉は簡単には見つかったものの、三つ目の扉がなかなか見つからない。

そのまま、三つ目の扉は見つからずに行き止まりに当たってしまった。

何か、何か手掛かりはないかと周りを見渡していると

「…空気の音？」

微かに、ほんの僅かにだが、風が吹いている音がする。

この建物には窓が無い。他の部屋も確認した。
ならば何故風の音がするのか。

…答えは簡単だ。隠し部屋があるのだろう。
風の音がする上を見上げると、不自然な段差が天井にある。

多分、此処が隠し部屋なのであろう。

一々解錠方法も探す時間等無いので、異能でコンクリート造りの壁をぶち壊す。

ひょこっ、と顔を出す。そこは小さな小部屋であった。


真ん中に、一つ、黄色い花が飾られてあるだけ。


外から施錠できるタイプの、灰色で重たい、鉄の扉を開くと、其処には被害者の姿があった。

顔は紙袋を被せられて見えない。
Aさんにからの情報では、二十代で、男性で目元に泣き黒子(ぼくろ)のある方だそうだ。

そっと、「失礼しまぁす…」と呟き乍、顔を覆っている紙袋を取ると、確かに情報と一致する男性の姿があった。

今は薬か何かで眠らされているのか、項垂れて寝ていた。

「太宰さん、被害者を発見しました」

そうマイクに向かって話しかけると、

『周りに何か不自然なものは無いかい？』

と直ぐに返ってきた。

「…三つ目の扉は隠し部屋でした。
壁を破って初めて入った部屋には、唯黄色い花が飾られてあるだけでした。

それ以外は…特に無いです」

ーーー

余談、ハッシュタグにお布団って付けて
検索すると……(LINE)




なんと！作者がいまs((強制終了←)

二次元しか愛せない系少女、会議→←二次元しか愛せない系少女、霧

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す