無意識が表す恐怖と脅え ページ39
──翌。IH当日。
私が自転車を押してついた時。
部室棟の階段下で、翔陽と影山が話してた。
「去年の今頃…お前に負けた」
「ボロ負けした」
「“お前がコートに君臨する王様なら”」
「“そいつを倒して”」
「“おれが一番長くコートに立ってやる”」
《負け》も《貪欲》も《勝利》も、
もう私一人では手が届かないものだった
「お前を倒すのは絶対おれ!!」
トクン、と心臓が高鳴った。
もし、もし私が女バレだったら─────……
「お〜世界か〜デカイな〜」
ギクリ、と体が反応するのが分かった。
「だ、大地さんっ!!」
「ストーカーっぽい不審者発見」
頭をわしゃわしゃと撫でる先輩。
自然と笑顔になるのが分かった。
……あれ。私、
……私、さっき、あれ?なんて思って、
「もし私が女バレだったら──……?」
「……A?」
「あ、あぁ、なんでもないです」
笑顔はきっと引き攣ってる。
無意識。
そりゃ考えたことはいくらかあった。
繋心さんに言われたことだってあったし。
でも、今回のは無意識。
「怖い」
無意識にそう思ってしまう自分が居るなんて。
翔陽を、妬ましいと思う自分が居るなんて。
「A、これからIHだ。暗い顔してどーする」
「……そうですよね」
このハナシは、無かったことに。
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エル(プロフ) - とても面白いです!!無理しない程度に頑張ってください!!悩み事など、相談してください!! (2016年2月1日 21時) (レス) id: 96dd4f1994 (このIDを非表示/違反報告)
ななめこめこ(プロフ) - 続きが!!すごく気になって勉強できないです…。いや、良い意味でせすよ!?面白いからっていう意味です!!とにかく、更新頑張ってください!応援しています! (2015年9月5日 23時) (レス) id: 8c942da9f4 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 進撃のいちごさん» とても気に入っている作品なので、応援させていただきます (2015年8月30日 12時) (レス) id: 92e8049c9f (このIDを非表示/違反報告)
進撃のいちご(プロフ) - さっこさん» 変換ミスですね、訂正させて頂きます! (2015年8月30日 12時) (レス) id: bbe20826a6 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 青城です、最新話 (2015年8月30日 2時) (レス) id: 324b5a92fa (このIDを非表示/違反報告)
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