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天才でも秀才でもない実力 ページ34

サーブが打たれる。




普通に大学リベロの人が上げて、赤葦さんがトスを上げて……






もちろん私に、だ。






「とりゃっ!!!」






今まで使っていたスパイク。


斜めから当てるヤツ。






ドッ!!







まぁ、1本取れたけど……







──相手コートに、落ちればなぁ……









私のこのスパイクは、壁から逃げる術だったのかもしれない。







「アイツすげぇ跳んだぞ!!」

「ネットから顔出てた!」

「つーか何あのスパイク!!」





周囲から浴びせられる好奇の目。




昔はこれで逃げてたかもしれないけど、

もう逃げてたまるか。





折角ありつけた上達のチャンス。



ことごとく欠点見つけてやる。






「ナイス、Aさん」

「あっ、ありがとうございます!!
 ナイストスです、赤葦さん」






流石は強豪現役スタメン。

打ちやすいトスだった。


私の本命レシーブですけどね!!←








「次。止めるよ」


「はい!!」





一応。煽ったから、フェイントとかは大丈夫なはず。



牛島さんのエースとしてのプライドとか。






ドッ!





「ナイッサー!!」





落ち着いたサーブ。



確実に相手コートに。





──でも、それじゃ駄目なんだよな。







影山が凄いのは、あのスピードと威力。

コントロールだけじゃぁ、ね。






簡単にレシーブされて、相手のペースを崩すことだって出来やしない。





「来るよっ!!」




エース、牛島さんの元へとトスが上がる。






赤葦さんとせーので跳んだら遅いんだ。







私の身長は低いから。



私の体は小さいから。





すぐ落ちるけど、すぐ飛ばされるけど。









──一瞬だけでも、頂へ。









バシィッッ!!!






ボールが打たれる音と共に、伸ばした手に重い力。








ボールは跳ね返った。





──すっごい威力…………




ハーフラインまで飛ばされた私は、ボールを目で追う。








跳ね返ったと言えどもスピードがほぼ落ちていないそのボールは……







 








 







 









コートラインの、外側へ

敗北を知らぬ故の余裕→←後悔先に立たず



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エル(プロフ) - とても面白いです!!無理しない程度に頑張ってください!!悩み事など、相談してください!! (2016年2月1日 21時) (レス) id: 96dd4f1994 (このIDを非表示/違反報告)
ななめこめこ(プロフ) - 続きが!!すごく気になって勉強できないです…。いや、良い意味でせすよ!?面白いからっていう意味です!!とにかく、更新頑張ってください!応援しています! (2015年9月5日 23時) (レス) id: 8c942da9f4 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 進撃のいちごさん» とても気に入っている作品なので、応援させていただきます (2015年8月30日 12時) (レス) id: 92e8049c9f (このIDを非表示/違反報告)
進撃のいちご(プロフ) - さっこさん» 変換ミスですね、訂正させて頂きます! (2015年8月30日 12時) (レス) id: bbe20826a6 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 青城です、最新話 (2015年8月30日 2時) (レス) id: 324b5a92fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:進撃のいちご | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年12月21日 17時

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