【ハイキュー】彼女がマネージャーをやる理由

喧嘩なら買ってやる ページ22

猫は仲間同士では仲がいい。

烏は仲間同士でも仲が悪い。



猫は仲間同士では信じ合う。

烏は仲間同士でも疑い合う。



猫は仲間同士で裏切り合う。

烏は仲間同士が裏切り合う。






“仲がいいけど悪い”猫と、

“仲が悪いからいい”烏の、



────宣戦布告。






「ハッ、いいぜ。喧嘩なら買ってやるよ」



──ウチの猫は愛くるしいが、突然引っ掻くぜ。

──上等です。烏は引っ掻くつもりで近付きますよ。






「「じゃあ、全国大会で」」









楽しみにしていますよ、ゴミ捨て場の決戦。




──決着、つけましょうね。







「挨拶！！」


「「「ありがとうございました──っ！！」」」






そのまま、学校に向かって歩き出す。



前方を歩く翔陽と影山の会話が聞こえた。





「─今日のが公式戦だったら




　１試合目
　負けたあの瞬間に終わるんだ ぜんぶ」




脳裏に浮かぶは、北川第一とのあの試合。

──そして。





私が女バレだっときの、エースが居なくなった、あの試合。







負けたけど嬉しかったあのときの試合。

勝っていたら、私はまだバレーを続けていたかもしれない。






でも。




「──知ってる」




あのとき負けてなきゃ、私は烏の逆襲を間近で見ることはなかった。





「さっさと戻るぞ
　今日の練習試合の反省と分析と

　そんで練習だ。

　もちろんAも練習に混ざってもらう。異論は認めねェ」





──まったく。


繋心さんはいらんところで鋭い。






「「「あス！！！」」」






目指せ、全国





　


─＊─


作者です。


今日バレンタインですね。
だいぶ前に番外編にバレンタインネタ載せました。

偵察は趣味なんでね。→←全国大会で会おう

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