【H×H】転生者の自分は予知念能力者と勘違いされたようで『トリップ』

プロローグ ページ1

『次回、“セイゾン×ノ×キゲン”！！』




ピッ



画面から流れ出す音声が途切れると、



今度は我々に馴染みのある機械音が響く。





「よしっ！
次回も見るぞっ！！」



少女は暗い部屋の中で立ち上がる。


現在、この部屋の中には彼女しかいない。




手にはリモコン。

前にはテレビ。






先程流れていた音声は、


彼女の愛する【H×H】のもの。





「っあﾞーー、今日もキルア可愛かったー♪


ホント可愛いわぁ…僕の嫁。。


てかなぁ…会長死んじゃったしー？

ゴンに火つけるだけじゃね？

ゴンに殺られるだけじゃね？



あーキメラ編終わったら何くんのよ。
てかキメラ編ジン関係無ッ！！


カイトには関係あるけどな……


てかカイト一回 目ぇ覚ましたよね？

『ここは…？』って言ってたよね？


さっさと起きろ！！そしてゴンに会え！


私的にはピトー好きなんだよ！

殺られてほしくないっ！！」





先程も述べたように、


この部屋には彼女しかいない。








一人で喋ることを一人言というのなら、


彼女のも一人言というのだろうか。







たった一人で一つのアニメに熱く語る。


たった一人で！！←









人々は、彼女を─────────…









【オタク】と呼ぶ！！！！！！！！！←

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