25時間目 ページ25
──15年前のこと。
空は快晴。
四月にしては少し暖かなとある東北の話。
東北地方に住んでいて、普通に友達が居て、普通に家族が居て、普通に部活をやって、普通に過ごしていた。
友達はだいたい男女それぞれ６〜７人。
可もなく不可もなく、テストの順位は130人中20位前後、体育は成績４。
14年間生きていて、いじめなんて今まで一度も無かったし、いろいろな所に転勤しても友達は出来た。
波乱万丈ではないがそれなりの14年間だった。
『…………暗殺教室ヤバくね？』
「てめーそれしか言わねーじゃん」
『いやそれだけじゃねぇし。
普通にハイキューとか終わりのセラフとか神だろ』
「お前の信仰する神どんだけいんだよ」
“親友”と呼べる存在と帰っていた時のこと。
その親友は、自分と同じ剣道部で、三年生の先輩で、でも凄く仲が良くて。
《学校》という場所を出てからは先輩後輩関係なくタメ口。
『でもよ、──。方程式って必要か？』
「またそれか。逆に問うが漢字って必要か？」
『私に暗記を促すな。私は答が決まっている問題が嫌いだ』
「じゃーなにが好きなんですかぁ？」
『筆記』
「お前死ね」
いつものように、冗談まじりにふざけていたつもりだった。
横を通りすぎた交差点の電器店のテレビが言った。
《──未だに犯人は捕まっておりません。
通り魔の被害はこれで24件となります》
聞き流して、信号を渡ろうとした時だった。
「──じゃあ死んでいいよな？」
あれはまだ若い男の声。
脇腹を突き刺されて、そこから真横に切られた。
直後、胸元に水平に刺されて、呼吸も困難になる。
今なら分かる。
あの感触は、ナイフというより脇差。
このご時世、どこでそんな古きものを手に入れたのか、分からない。
ドサリ、と地面に倒れた。
通り魔は、既に消えていた。
親友が、焦った声で救急車を呼んでいた──────
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ぼー(プロフ) - 3年前かあ笑笑 (2019年7月30日 17時) (
レス) id: 1f54df7e68 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - イラさん» すいません！間違えて非公開にしてしまっていました‥‥‥。教えてくださりありがとうございます！ (2016年2月14日 21時) (レス) id: a5e0f851ea (このIDを非表示/違反報告)
イラ(プロフ) - ？？？1時間目がない気がします…！気のせいでしたらすいません！！！！ (2016年2月14日 18時) (レス) id: f97e53f344 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 咲亜さん» ありがとうございます。これから更新はゆっくりだと思いますが、頑張ります。 (2016年1月31日 16時) (レス) id: a5e0f851ea (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 乃亜ラッテさん» はい。これから更新はゆっくりだとは思いますが、頑張ります。 (2016年1月31日 16時) (レス) id: a5e0f851ea (このIDを非表示/違反報告)
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