20時間目 渚side ページ20
突然僕の名前を呼んだビッチ……ねぇさん？
正直言うと僕はあまりこの人に興味がない。
というより、他のことに気を取られすぎている。
今日、Aと喧嘩した。
喧嘩というより、僕が一方的に突っ掛かったようなものだけど。
──恋……かぁ…………
目の前の先生そっちのけで僕は別のことを考える。
いつの間にか好きになってたんだ。
出会って二日。
あるいは一目惚れの類に入るかもしれない。
その彼女が、いつも偽の笑いを浮かべていて、それが無情に嫌で、
“僕にだけでいいから”せめて本性を見せて欲しいと。
でもそれは無理なことで。
僕が《偽笑いをやめよう》と言ったのに対し明確な答えとして朝彼女はいつものように笑った。
勝手に僕が嫉妬して、そんな僕の愚かさに気付かれたくなくて、
逃げるようにAを避けていたんだけど──
──カルマくんと良い雰囲気だなぁ……
先程から妙に息が合っている二人を見て、やはり嫉妬。
「ちょっとアンタ聞いてんの！？」
「えっ、あ、はい！」
先生に叫ばれて、やっと意識が戻る。
苛立った先生は「そうだ」と呟いた。
「……あなた、あっちの銀髪ちゃんのこと好きなのね？」
少し声をひそめていう先生。
ギクリ、と自分の肩が揺れたのが分かった。
それを肯定と受け取った先生は、今度は大声で告げた。
「そっちの銀髪ちゃん！！そして潮田渚！！
あなたたちキスしなさい！！！」
「『は？』」
「「「はぁぁぁ！？」」」
僕とAを始めに、クラス全員が叫ぶ。
何を言っているんだこの先生は。
自分の頬が熱を帯びていく。
横目でAを見ると、同様しているけど至って冷静。
それが少し悔しかったり。
Aの隣の、不機嫌なカルマくんが告げた。
「エグいことするね」
その意味が分からないでいると、Aも呟いた。
『生徒同士、クラスメートの前で強制的に命令を聞かせることで絶対的服従を得るってねー』
「いいから。言うこと聞かないと──殺すわよ」
【殺す】という言葉の重み。異様な威圧感。
彼女こそが
視界の隅に写っていた彼女は、目を閉じて、そして開いた。
『──ごめんね、渚』
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ぼー(プロフ) - 3年前かあ笑笑 (2019年7月30日 17時) (
レス) id: 1f54df7e68 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - イラさん» すいません！間違えて非公開にしてしまっていました‥‥‥。教えてくださりありがとうございます！ (2016年2月14日 21時) (レス) id: a5e0f851ea (このIDを非表示/違反報告)
イラ(プロフ) - ？？？1時間目がない気がします…！気のせいでしたらすいません！！！！ (2016年2月14日 18時) (レス) id: f97e53f344 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 咲亜さん» ありがとうございます。これから更新はゆっくりだと思いますが、頑張ります。 (2016年1月31日 16時) (レス) id: a5e0f851ea (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - 乃亜ラッテさん» はい。これから更新はゆっくりだとは思いますが、頑張ります。 (2016年1月31日 16時) (レス) id: a5e0f851ea (このIDを非表示/違反報告)
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