■ほわほわ ページ12
鬼の禰豆子を認めて、翌日。
僕達はお婆さんに起こされて、朝食を食べていた。
「ババア！！もっと！！」
「畏まりました」
伊之助が茶碗を渡し、おかわりをする。
今ので3杯目なんだけど…朝から食欲ありすぎでしょ。
「朝から食べ過ぎじゃない？こっちが腹一杯になるよ…」
「腹が減ってんだよ！もう食べねぇなら俺に寄越せ弱味噌！！」
「ちょ、勝手にとるなよ猪頭！！」
ギャーギャー騒ぐ二人を炭治郎が止めに入る。
禰豆子は日光が苦手な為、箱の中で眠っているらしい。
「弱味噌もう食わねぇのか？だったら俺に寄越せ！」
『え…』
いきなり話しかけられたと思ったら、目の前にあった三つのうち一つ、天ぷらが無くなっていた。
「こら伊之助！」と炭治郎が怒るも、既に天ぷらは伊之助の口の中。
ふふんっ、と何故か得意げな顔をする彼に、善逸が「何してんだよ馬鹿！」と叱責する。
「A全然食べてないのにお前が食べたら食べるものが無くなっちゃうだろ！！」
「はぁ！？早く食べねぇのがいけねぇんだろ！」
「AにはAのペースがあんの！」
またもや騒がしくなった食事。
炭治郎が声をあげようと口を開く前に、僕が伊之助に話しかけた。
『伊之助。僕の天ぷらあげるよ、はい。あーん』
「…………は？」
天ぷらを差し出せば、何故か善逸にありえないという顔をされた。
「え、A？何してんの…？」
『え？師範が昔僕にしてくれた事なんだけど…』
「うっそだろ、お前の師範やば…」
何故かドン引きする善逸を不思議に思っていると、
伊之助から何かほわほわしているものが見える。
「おっ俺をほわほわさせんじゃねぇ！！」
『ほわほわ？』
何それ、と思ったがちゃんと天ぷらは食べてくれたので万事解決。
僕達は楽しく、喋りながら朝食を食べた。
その夜。
「那田蜘蛛山？」
「ソウダ！」
鎹鴉からの緊急指令により、那田蜘蛛山へ迎えと言われた。
僕達は急いで支度をして、外に出る。
「お世話になりました」
お見送りをしてくれるお婆さんに炭治郎がお礼を言う。
その後、切り火をしてもらった僕達はそのまま那田蜘蛛山へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒豆粉 - 続編おめでとうございます！とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！応援しています。頑張ってください！ (2020年3月13日 23時) (
レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 夢主君ってどんな音とか匂いがするんだろ…気になる… (2020年2月22日 15時) (レス) id: dac3466e7c (このIDを非表示/違反報告)
レンゲ - わーい！続編だー！！ (2020年1月1日 9時) (レス) id: 705f08a40d (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - モカさん» ありがとうございます！！ (2019年12月30日 13時) (レス) id: a6ec0cb896 (このIDを非表示/違反報告)
モカ - 続編おめでとうございます!! (2019年12月29日 18時) (レス) id: b98e8ac430 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
