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ピトーの体勢 ページ34
おじいちゃんのいった中の事とはなんのことなのかを確かめるべく中央棟に入っていった
中に入ると、カイトの仇であるネフェルピトーが横たわっている人に向かってしゃがんでいた
ゴ】…オレを…覚えているか…
ゴンは真っ黒なオーラを出しながらピトーに問うた
なにも言わないピトーに対しての怒りなのか両手の拳を思い切り握り締めた
ゴ】オレはゴン＝フリークス！カイト取り戻すため、お前に会いに来た！！
ピトーはゴンの言葉を聞いているようで聞いていないのかもしれない…
それにおかしなことがもう一つ…敵を目の前にしても全く臨戦態勢に入らないということ
いくら蟻でも僅かなオーラすらまとわないのは裸同然、まるっきりの無防備…
自信があるからと言っても、ゴンが漲らせているオーラは以前とは全然違う…
だとしたら間合い？この間合いなら念を発動できるというの？
私はふと思った……今のピトーの姿は母親に似ている…と
もし彼女が、わたし達の考えていた第三者だとすると王の大切な人なのだから守るのは当たり前なのかもしれない
ゴ】……その人から…離れろ
きっとゴンは治療されている彼女が壊されているカイトと重なったのかもしれない
ゴ】その化物と一緒にその人から離れろっていってるんだ…
そして俺と勝負しろ！勝負してカイトを……！？
ゴンが言葉を途中で止めた…それはなぜか、ピトーが手のひらを上に向けて見せてきたからである
それは害意のないことを示す精一杯の所作である
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作者名：アオイ | 作成日時：2014年3月9日 14時
