四話目 ページ4
.
申し訳程度の変装を苦笑いしながら取り外して、取材に応じるA。
まさか見つかるとは思っていなかったらしく画面の中で「びっくりした」と小さく声が聞こえた。
〈_______シュタルカーさんは彼氏持ちではありませんが……もし彼氏がいたら！と想定してお答えしていただけると嬉しいです〉
〈なるほど……分かりました！〉
もはや芸かと疑うくらいに完璧な笑顔を見せるAについ「怖ぇ」と声を漏らすと無言で拳が返ってきた。本当そういうとこだぞお前。
〈彼氏の飲酒や喫煙は許せる方ですか？〉
〈私、煙草吸わないしお酒もあんまり飲めないんですよね……でも全然許せますよ！いつか一緒にそういうのできる人がいればいいなあって思ってます〉
楽しそうに笑うAにタレントは2個3個質問をしていき、それに順調に答えていく。
全ての質問が終わったのかペコリと頭を下げる映像が流れた後、スタジオに視点が切り替わった。
「……おい」
「何？」
「お前嘘吐きすぎだろ」
「メディアには嘘ついてなんぼ」
Aは煙草こそ吸わないものの、酒が飲めないなんて冗談も良いところだ。隣でガッツリ飲んでんじゃねえか。
それに加えてセーブも効くから全く酔わない。ガッツリ飲んでるといってもきちんと考えているらしい。
「ま、飲める人が隣にいるんだし。別に知られなくても良いかなって」
「……そうか」
空になった缶を机に置いてにへら、と抜けた笑顔を見せた。
「いつ彼氏持ちって公表しようかな」
「俺叩かれるだろ」
「へっ、叩かれちまえ」
「……お前が公表したいなら良いけど」
「…………いつか、ね」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
倖穂 - アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア アイザワピーポー神。☆ (2018年10月17日 22時) (
レス) id: 1df74019a7 (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - 鬼城亜也さん» 本当にありがとうございます…助かりました…！！これからもノロノロ更新ですがよろしくお願いします！ (2018年10月3日 23時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
鬼城亜也(プロフ) - 桜音@さん» 早めに報告できてよかったです！これからも頑張ってください(^ー^) (2018年10月3日 22時) (レス) id: c11a21ae93 (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - 鬼城亜也さん» わ、わ、すごい恥ずかしい間違いをしてしまった……すみません、報告ありがとうございます…！！ (2018年10月3日 22時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
鬼城亜也(プロフ) - いつも楽しく見させて頂いてます！あの、ハロウィンまで6ヶ月では？ (2018年10月3日 21時) (レス) id: 8eb80150c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜音@ | 作成日時：2018年9月24日 20時
