三十三話 ページ34
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「……てかなんか、申し訳ねえことしたな……」
『ほんとですよ……』
はああ、と息を吐くと相澤さんに苦笑された。
なんだこのイケメン。
『フィルターが……フィルターがかかってる……うう……』
「フィルター？なんだそれ」
なんでもないです！と頭を振ると不思議そうに首を傾げた。だからそういうとこだって……。
……うん、言っても無駄か(迷推理)
相澤さんは無自覚ボーイ……ボーイ？……いや何でもいいや。そういうことなんだろう。
ちらりと窓から外を見ると、日はもうとっくに傾いていて地平線の向こう側がオレンジ色に染まっている。
遠くで聞こえるカラスの鳴き声が、何故かとても悲しそうに聞こえた。
「……そろそろ帰る。大丈夫そうか？」
『は、はい。すみません、わざわざ……』
「気にするな。……明日は……夕方頃来る」
私が頷いたのを見て、頭を撫でた相澤さんは病室を出て行った。
あんなイケメンな行動がさらっと出来るところが大人だよなあ……。
思わず上がる口角を隠すこともせず、そのままベットに倒れこむ。
『……それにしても、色々ありすぎたな』
長いようで、短いような。
向こうの世界では考えられないほど目まぐるしい日々だ。
全部夢だったんじゃない？なんて思うほど。
“個性”っていう凄い能力があって、
“ヒーロー”っていう皆から愛される職業があって、
“
私の世界とは全然違う、いわばパラレルワールド。
そんな、漫画の世界のようだけど。
でも、それでも。
この世界に愛着が湧いちゃってるみたいだ。
帰るって、逃げないって
決めたはず、なんだけどな。
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サクラ(プロフ) - 桜音@さん» 絶対見ます!!!相澤先生が大好きなのでめっちゃ嬉しいです！お気に入りに追加させていただきます！これからも頑張ってください！応援してます!!! (2018年6月16日 11時) (
レス) id: 1bea3ff93b (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - サクラさん» わああありがとうございます！番外編では、本編で少なかったと思われるイチャイチャを増やしたいと目論んでおります……良ければ覗いて下さると嬉しいです！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - 立花 雪さん» んんん泣いてくださったとは…！！！有難い！！（こいつ）泣ける作品目指してました…。続編でもよろしくお願いします〜〜！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - すいさん» ウ"ッッッありがとうございます…！！実は書いた中で一番気に入っているストーリーなので嬉しいです……。続編を作成いたしましたので覗いて下さると嬉しいです！相澤先生好きが増えて本望です…！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - めっちゃ泣いた、続編みたいし番外編で椎名さんと相澤先生のイチャつきがみたい！めっちゃ感動しました！ (2018年6月16日 9時) (レス) id: 1bea3ff93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜音@ | 作成日時：2018年5月4日 15時
