【MHA】次元を超えて。【相澤消太】

十六話 ページ17

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相澤さんも帰ってきて、夕食を済ませテレビを見ているとインターホンが鳴った。





見てきますね、と言ってドアスコープを覗くと夢我さんの姿が。
びくりと肩が揺れる。相澤さんがこちらを見ているが「大丈夫」の意味も込めて笑顔を見せる。



大丈夫大丈夫、怯えないって決めた。
夢我さんは、あいつじゃない。







『む、夢我さん……どうしました……？』


「あっ、椎名さん！これ作りすぎちゃって……肉じゃが……へへ、良ければ……」






椎名さんとも仲良くなりたくて、と恥ずかしそうに頰をかく夢我さん。


……急に、今まで怯えてきた私が馬鹿らしくなってきた。





『いえ！ありがとうございます……えっと、私で良ければ……仲良くしてくれると』


「ほ、ほんとですか……！良かったあ……あ、あんまり長居するのも良くないよね……今日はこれで。おやすみ！」


『はい。……おやすみなさい』








パックに詰められた肉じゃがを相澤さんの元に持っていく。
じーっとそれを見つめてから手元に視線を戻した。







「俺が明日食べておこうか？」








ぶっきらぼうに告げられたその言葉。


_______……心配してくれてるんだ。


その気遣いが嬉しかった。……でも、迷惑をかけっぱなしでは示しがつかない。







『いえ！大丈夫ですよ。十分量ありますし……明日の昼にしましょうか』


「……そうだな」








少し驚いた素振りを見せたものの、すぐにいつものあの眠そうな目に戻った。

夢我さんと、仲良くなれそうだと感じた一日だった。



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