十二話 ページ13
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暗闇の中、左右も分からずナニカから逃げ惑う
どれだけ走っても走っても、明るくならない
全速力で走っているはずなのに、距離は縮まるばかりで
……耳元で誰かの息づかいのようなものが
_______「どこに にげたって かくれたって むだ」
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『……っ、……ゆめ』
何かとても怖い夢を見たような気がした。
その夢の輪郭は、ぼやぼやと滲んだように曖昧で、何かまでは思い出せない。
でも、謎の恐怖が全身を駆け巡る。
歯が上手く噛み合わなくてガチガチと鳴る。怖い。
『……っは、……ぅ……』
相澤さんの姿が見えないが、きっとソファあたりで眠っているのだろう。
なら、起こさないようにしなければ。
……もう寝よう。まだ朝まで時間がある。
そう思って布団を再度被っても、あの感覚が消えなくて。
布団の中で小さく縮こまりながら朝を待つ。
何時間経ったのだろう、少しウトウトとしてきた時、
「おい、起きろよ」
『っあ、あいざわ……さん……』
ばさりと布団をはがされ私を覗き込む相澤さん。昨日と違い後ろで髪を縛っている。
私の顔を見て一瞬面食らったような顔をしたものの、すぐにいつもの顔に戻り手を頭にやった。
癖なのかな……。
『お、おはようございます』
「ん、おはよう。ところで寝れたか？」
『あっ、はい……ありがとうございます』
私の答えに相澤さんはじっと見つめる。
そしてとても大きな溜息を吐かれた。
これに関しては自覚しかないです…………。
「震えてるしクマもできてるぞ。なんかあったんだろ。嘘を吐くな」
そう言って頭を小突いた。待ってちょっと痛い。ヒーロー恐るべし……。
『お恥ずかしながら……こ、怖い夢を……』
「まあ色々あったんだし無理無いだろ。朝飯出来てるから来い」
相澤さんは深く詮索はせず、さっさと寝室を出ていった。
有り難いような、少し寂しいような……変な気分だ。
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サクラ(プロフ) - 桜音@さん» 絶対見ます!!!相澤先生が大好きなのでめっちゃ嬉しいです！お気に入りに追加させていただきます！これからも頑張ってください！応援してます!!! (2018年6月16日 11時) (
レス) id: 1bea3ff93b (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - サクラさん» わああありがとうございます！番外編では、本編で少なかったと思われるイチャイチャを増やしたいと目論んでおります……良ければ覗いて下さると嬉しいです！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - 立花 雪さん» んんん泣いてくださったとは…！！！有難い！！（こいつ）泣ける作品目指してました…。続編でもよろしくお願いします〜〜！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - すいさん» ウ"ッッッありがとうございます…！！実は書いた中で一番気に入っているストーリーなので嬉しいです……。続編を作成いたしましたので覗いて下さると嬉しいです！相澤先生好きが増えて本望です…！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - めっちゃ泣いた、続編みたいし番外編で椎名さんと相澤先生のイチャつきがみたい！めっちゃ感動しました！ (2018年6月16日 9時) (レス) id: 1bea3ff93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜音@ | 作成日時：2018年5月4日 15時
