十話 ページ11
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「……あ、あった。どうぞ」
『ありがとうございます……』
手渡された黒のベルト。
ずり落ちないように注意を払いながらズボンを締める。
てか私さっきから「ありがとうごさいます」しか言ってないな……コミュ力の低さが窺える。
「ソファ座っててください。お茶出すんで」
『えっ、そんな悪い……あっ何もないです』
今日で何回人殺しそうな目を見たのだろうか……私のSAN値ピンチ……。
ごとり、と二人分のマグカップが置かれた。相澤さんが向かいに座ると、間髪入れずに問われた。
「まず、なんで異常に怯えたんです？初対面でしょ？」
『……似てたんです。元彼に。……ストーカー、もどきに』
「なるほどね……元彼がストーカー……。確証はあるんですか？」
『まあ一応……あ、相澤さん敬語外してもらって大丈夫ですよ』
私間違いなく相澤さんより年下ですし、と言うとじゃあ遠慮無く、と言ってお茶を一口飲んだ。
相澤さん敬語苦手だと思って出た行動が大正解だったようだ。流石私(失礼)
「んで……その証拠みたいなのは？」
『ええと……あ、これです……メールなんですけど……』
奏多ねえA、今どこ?僕たちもう一回やり直そうよ……ごめん。ねえ、A、お願い
Aバイト先。ごめん、もう奏多にそういう気持ちは残ってないの。ごめんなさい
奏多待ってよ……僕、Aがいないと生きていけない。何か僕、Aの気に触るようなことした?なら謝るから、より戻してよ……
A過度な束縛はやめてほしかった。私だって、バイトとはいえ異性の関わりはあるんだから。それに関してはごめん、本当にむり……。私とじゃ、きっと奏多は幸せになれない。休憩終わるから……ごめんね
奏多待ってよ、ねえ バイトだっけ?今から行くから待っててよ
奏多より戻そう?ね、A
このメッセージのやり取りをしたのもつい一週間前。恐怖のあまりバイトを逃げるように後にしたのも新しい記憶だ。
家に帰ってから先輩に聞くと、本当にやってきたらしい。
どうにか誤魔化してくれたみたいだが、その日は怖くて怖くて家を出るのは勿論、何か行動を起こすことすら怖かった。
どこにいたって、後をつけられているようで。
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えげつないとこで間違えてました
SUN値→SAN値です
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サクラ(プロフ) - 桜音@さん» 絶対見ます!!!相澤先生が大好きなのでめっちゃ嬉しいです！お気に入りに追加させていただきます！これからも頑張ってください！応援してます!!! (2018年6月16日 11時) (
レス) id: 1bea3ff93b (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - サクラさん» わああありがとうございます！番外編では、本編で少なかったと思われるイチャイチャを増やしたいと目論んでおります……良ければ覗いて下さると嬉しいです！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - 立花 雪さん» んんん泣いてくださったとは…！！！有難い！！（こいつ）泣ける作品目指してました…。続編でもよろしくお願いします〜〜！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - すいさん» ウ"ッッッありがとうございます…！！実は書いた中で一番気に入っているストーリーなので嬉しいです……。続編を作成いたしましたので覗いて下さると嬉しいです！相澤先生好きが増えて本望です…！ (2018年6月16日 11時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - めっちゃ泣いた、続編みたいし番外編で椎名さんと相澤先生のイチャつきがみたい！めっちゃ感動しました！ (2018年6月16日 9時) (レス) id: 1bea3ff93b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜音@ | 作成日時：2018年5月4日 15時
