続き＿番外編5 ページ35
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食堂が生徒たちの声で騒がしくなった頃
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「それはイレイザー、あんたが渡さなきゃ意味無いわよ？」
「……やっぱりそうですよね」
「その子を職員室に呼んで渡すこともできるわけだし」
「…………はあ」
まさかイレイザーにチョコをあげる女子がいるとは、と目の前でぼやくミッドナイトさん
……本人いるんですけど
思わず出そうになった声を喉で押し留める
今はアドバイスしてもらっている身だ
失礼なことは言えん
ありがとうございます、と感謝の意を述べ自分の椅子に座る
「(……自分で、か……)」
思っていたより難しい行動
それをあいつは一人でやってのけていた
……尊敬すらしてしまう
「……はぁ……。まだ、時間はあるか……」
生徒たちのレポートでも目ェ通しとくか
ぱさりと紙を持ち上げたとき
『失礼します、1年A組の幸多です』
職員室に響いたあいつの声
「……幸多か、すまんが今は俺とミッドナイトさんしかいないんだ」
『あっ、いや……えと、マイク先生から……相澤先生が呼んでいると言われたので。渡すものがある？みたいな事を仰られていて……』
何かご用ですか？とこちらを見上げる幸多
……マイクの奴……気づいてたんじゃねえか
余計な事をしてくれたと思う同時に、助かったと思ってしまった自分がいる
「ああ、マイクが……ちょっと待っとけ」
折角、世話焼きな同期がキッカケ作ってくれたんだ
今日くらい応えてみても良いんじゃないか
机の片隅にポツンと置かれた箱を手に取り、再度幸多の元へ向かう
「ほれ、この前の……お返し。……美味かった、ありがとう」
『あっ、あああ！いえいえとんでもないっ、ありがとうございます！』
ぶわわっと顔を赤くしながら受け取る幸多を見て、釣られるように体温が上がる
そんな顔を捕縛武器に隠しながら腰を屈め、あいつの頭に手を乗せる
「……ありがとう、A」
『……っぴぇ……イレイザーさ…………う、すきです……』
「……お前ここどこだと思ってんだ……俺も好きだよ。……さっさと戻って昼飯食ってこい」
コクコクと頭を縦に振って食堂へと駆けて行った幸多を見る
職員室の扉をピシャリと閉めた後、小さく息を吐いた
「(……今日ばかりは、マイクに感謝するか)」
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やっぱり書いちゃいました
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ヒロアカ好き(プロフ) - この小説見てたら涙が出そうでした…素敵な作品です…はい……これからも頑張ってくだせーです!!!!!! (2019年1月8日 13時) (
レス) id: 36ed8bcda8 (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - つばきさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなってしまい大変申し訳ないです……泣ける作品目指してたので本望です…！！応援のコメントを糧に、これからも頑張ります〜〜！ (2018年6月15日 22時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
つばき(プロフ) - 素敵な作品ですね！読んでて泣いちゃいました！これからも、頑張ってください！ (2018年5月27日 12時) (レス) id: ff7c5487c1 (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - 鈴木さん» 了解です！！コメントありがとうございました！ (2018年3月9日 23時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
桜音@(プロフ) - 桃味チョコレートさん» 了解です〜〜！！コメントありがとうございます！ (2018年3月9日 23時) (レス) id: 5ab7bb9a6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜音@ | 作成日時：2018年2月10日 18時
