鬼殺隊最強の詩柱はお館様の……？【鬼滅の刃】 (ページ4)

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参話ページ4

竈門side

「……い、やい……おきろ」

誰かの声が聞こえる

とても……必死な感じだ

後藤「いつまで寝てんださっさと起きねぇか！！！」

「…！！！？」

後藤「柱の前だぞ！！！」

目を開けて初めて此処が知らない場所、知らない景色と認識する。

！！禰󠄀豆子……禰󠄀豆子は！？

伊之助も、善逸も……！

一緒にあの蜘蛛の山にいたはずだろ！？

仲間の安否を知りたいが腕が縄で縛られていて身動きが全くとれない

どうする……どうすれば…！

『竈門様、落ち着いてください。』

背が俺よりも低い、柱と呼ばれる人であろうその簪をつけた少女を見る。

先程の凛とした澄んだ声は、この少女のものだろう。匂いと言動が一致している。

『竈門様がお探しになっているものは、此方の方でお預かりしております。
　危害を加えるつもりはありませんし、加えていないのでどうかご安心を。』

彼女の言葉で、パニックに陥っていた頭を冷やす。

そうだ、禰󠄀豆子は危害を加えられたと確定している訳ではない。

もう一度その少女_______いや彼女を見ると、ふっと目を細め、柔らかな笑みを浮かべていた。

その後、髪の毛が赤と黄色の快活な声の人
　宝石のようなものを頭につけた二刀流の人
　髪がピンクと黄緑色の可愛いらしい人
　山で会った蝶の羽織の人
　数珠を持っている背の高い人
　白黒の羽織の蛇の人達によって少し揉め事があったが、蝶の人と髪がピンクと黄緑の人によってその場は鎮められた。

あと二人、その少女である簪をつけた露草色の髪の彼女
　浅葱色と黒色の髪を下ろした男の子……？は喋っていなかった。

彼女は………一体何者なのだろう。

とても優しく慈愛に満ち溢れた匂いと、此処の誰よりも洗練された匂いが入り混じる。

匂いでしか分からないけれど、椿のように慎ましくも、炎のように強い意志で………

まるで________

そう考えていると

「オイオイ、なんだか面白ェことになってんなァ…？」

横から響いた、強く険しい声が聞こえてきた。