【ツイステ】UNTITLED Ⅱ (ページ1)

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49話ページ1

寝起きのアズールにうるさいって言われた。
そんなに騒いでないはずなのに……。
まぁいいや、起きてくれたらそれで。

｢おはよう、アズール。せっかく寝てたのにごめんね。｣

横に落ちている冷たくなったタオルを拾い、片付けるために傍から離れる。

｢起きられて良かったですね。アズール。このまま起きなければ貴方はAに食べられてしまうところでしたよ。｣

｢そーそー、Aってばほっぺたつつきながらヨダレ垂らしてたしぃ。｣

なんてこと言うんだ。本当に食べようと思ってた訳じゃない。少ししか美味しそうだと思ってない。

背中にアズールの視線が刺さる。待ってどんな顔したらいいんだ。
少し思ってしまったためになんとなく振り向きづらい。

｢変なこといわないで。僕が友達を食べるわけないじゃん！
後ヨダレ垂らしてないから！｣

そう言いながら意を決して振り向く。
にやにやする双子とありえないものを見るような目をしたアズール。

え、本気で食われると思ったの？

｢何その信じてないみたいな顔！ひどい！｣

僕は不貞腐れながら起き上がったアズールの傍に座る。

｢いえ、まぁ、あなたはラブカの人魚ですし……。｣

｢人魚は食べないよ。怖すぎるでしょ。｣

溜息をつきながら呟く。
3人とも酷い。僕をなんだと思っているんだ。
確かに僕は鮫の1種だけども。同じ人魚を食べたりはしない。

いつか仕返ししてやるからな！

｢そんなことより、やるんでしょ。
とりあえず分かるとこはまとめといたから。要るか要らないかはアズールが判断してよ。

で、僕らはなにをすればいい？｣

ここからは切り替えて商売の話だ。

アズールがノートを作り、契約を結ぶ。あまりにも忙しそうだったり、手が回らなさそうならであれば僕もユニーク魔法を使い手伝うことになった。

あとは認知だ。
どうにかしてこの美味しい話を他の生徒に知ってもらわなければならない。

宣伝はジェイドとフロイドが受け持つことになった。現在はマジフト大会もあるためできる限り僕も手伝う。

全員クラスが違うので1年生に配る分は大丈夫だと思う。

さて、シナリオは整った。
とりあえずは目の前のマジフト大会を片付けてからが本番だ。

それまでは作戦を練るだけでいい。
最初が肝心だからね。

4人で顔を見合せ、作戦を練り始めた。

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モストロ・ラウンジ開店へ向けて。