47話 ページ48
僕はあれからほぼ毎日ヴィル先輩の訓練を受けた。
多少は先輩とも仲良くなれたんじゃないかと思う。名前を呼んでくれるようになったし、僕も名前で呼ぶようになった。
だが、おかげで喉が痛いし放課後に3人との時間をあまり取れてはいない。
まぁ、なにやらあの3人も忙しそうにしているのでお互い様かもしれないが。
そして今日、とりあえずイベント前だからという事で特別レッスンは終わった。
イベントとは、寮対抗マジフト大会というものがあるらしい。ジェイドとフロイドが出るらしいが僕とアズールは選抜選手ではない。
僕ら2人とも飛行術が苦手なのだ。
むしろアズールの方が僕より飛べる。
ちなみに4人の中で1番飛行術が得意なのはフロイドだ。
あいつは多分天才だ。まだ陸に出て1年も経っていないのに走り回ったり飛んだり跳ねたりと足の使い方をマスターしている。
僕も習おうかな。移動とか楽そうだし。
レッスンを終え、寮に戻るとアズールに話しかけられた。
｢ただいま、アズール。ジェイドとフロイドはいないんだね。
今日言った通り当分の間はレッスンは休みだと思うよ。
どうしたの？｣
心做しか顔色が悪いように見える。
｢2人はマジフトの練習です。
えぇ、ちょっとAに相談がありまして。｣
話を聞くと、どうやら商売をしようということらしい。マジフト大会の後は期末テスト。
この期末テストを商売のフィールドに定め、契約者を増やそうという作戦らしい。
勉強のできない可哀想な小魚ちゃん達を救いつつ、自分達も欲しいものを頂く。
学校という舞台に、成績という餌は最高だ。
｢いいねいいね！でもさ、やたらと契約者を増やそうってことはまだなにか裏があるってことでしょ。｣
ニヤリと笑えば悪い笑みが返ってくる。
ゾクゾクする。やっと、楽しいことが始まる。
｢えぇ、少し前から考えていたことがありまして……｣
アズールの話を聞いて2人で笑い合う。
｢こんなの絶対成功させるしかないよねぇ。｣
くすくすと笑いながらアズールの額にデコピンをする。
｢いたっ！？｣
僕の行動に驚くアズール。
｢でもさ、寝てないでしょ。
目の下に隈ができてるよ。今日からは僕も手伝うから無理しないで。
アズールが僕を心配してくれるように、僕はアズールが無理すると心配になるよ。｣
少し休憩しなよ、とホットタオルとコーヒーを作る。
ヴィル先輩のおかげで妙な知識がついた気がする。
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休息も大事
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黒梦(プロフ) - 紅紐さん» 見に来てくれてありがとうー！！！！そう言って貰えてめっちゃ嬉しい！！頑張って続きも書く！！！！ (2020年12月6日 15時) (
レス) id: 56087ab723 (このIDを非表示/違反報告)
紅紐 - 紅紐だよ！！！！！好き！！！ねぇこれ好き！！！これから続編まで一気に見てくる！！！！！ (2020年11月29日 7時) (レス) id: ae3c69c326 (このIDを非表示/違反報告)
黒梦(プロフ) - ウツボだよ☆さん» あわわわ死なないで〜！ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 23時) (レス) id: 61a2d14e4f (このIDを非表示/違反報告)
ウツボだよ☆ - グハァｯｯｯこの作品僕好きデスゥッッッﾁｰｰｰｰﾝ(死亡) (2020年10月17日 19時) (レス) id: 5d8b13751b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梦 | 作成日時：2020年10月4日 2時
