34話 ページ35
そういう僕も飽きてきている。
新入生何人いるんだよってくらい多い。
寝ているフロイドを見ると眠くなってきて、うつらうつらしていると横からアズールに小突かれた。
｢いいじゃん。ちょっとくらい。｣
小声で不満を漏らせば睨まれる。
｢はぁ。わかったよ。起きてりゃいいんでしょ。｣
この後絶対に文句を言われるだろうから大人しく起きていることにしよう。
あんまり怒らせない方がいい。なにせ双子は助けてくれないだろうから。
長い長い入学式がおわり、寮長に寮へと案内される。
群れで歩くのは苦手だ。ましてやこんなヒラヒラの服なんて裾を踏んでしまいそうで気が気でない。
転ばないように必死について行く。
鏡が沢山ある部屋に連れていかれ、その中のひとつの鏡をみんなでくぐる。
くぐった先は海の中だった。
｢海だぁ……！｣
目をキラキラさせた僕を見て
3人の反応は様々だった。
フロイドは笑っていたが
アズールはめちゃくちゃ呆れている。そんなに顔に出さなくてもいいじゃん。
ジェイドはニコニコしているため腹の底は見えないが、呆れられてそうだなぁと思う。
なんかフロイドが癒しに見えてきた。
僕の味方はお前だけだよ。
｢あなた、失礼なこと考えてません？｣
｢考えてないよ。大丈夫。もう少しアズールに可愛げがあればよかったなぁなんて思ってないよ。｣
眉毛を下げて笑ってみせる。これ以上怒らせたらアズールが老けてしまうな。
｢全く……。ちゃんと着いてこないとはぐれますよ。｣
そう言いながら先に行ってしまうアズール。
置いてかなくたって良くない？
｢拗ねちゃったかな？｣
｢大丈夫じゃね。｣
何となく隣にいたフロイドに問いかけてみれば気にしていないような声で返される。
お前はさっき寝てた分後できっと怒られるだろうけど。
寮に着くなり沢山説明されたが、正直半分以上聞いてなかった。
話が長い。ほぼほぼ無駄話だった。
とりあえず他者に優しくあるべき、みたいななんかそんな感じ。
中途半端にしか聞いてなかったので覚えていない。
あぁあと、自己責任、だって。
寮風としては自分に合っている気がする。
何をするにも自己責任だなんて、とっても楽だと思った。
部屋割りは1年生は4人部屋。
3人と同じ部屋だったため気持ちはすごく楽だ。
知らない奴と過ごすのは結構きついからね。
部屋に着くなり僕はベッドに倒れ込んだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
沢山歩いた。頑張った。
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黒梦(プロフ) - 紅紐さん» 見に来てくれてありがとうー！！！！そう言って貰えてめっちゃ嬉しい！！頑張って続きも書く！！！！ (2020年12月6日 15時) (
レス) id: 56087ab723 (このIDを非表示/違反報告)
紅紐 - 紅紐だよ！！！！！好き！！！ねぇこれ好き！！！これから続編まで一気に見てくる！！！！！ (2020年11月29日 7時) (レス) id: ae3c69c326 (このIDを非表示/違反報告)
黒梦(プロフ) - ウツボだよ☆さん» あわわわ死なないで〜！ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 23時) (レス) id: 61a2d14e4f (このIDを非表示/違反報告)
ウツボだよ☆ - グハァｯｯｯこの作品僕好きデスゥッッッﾁｰｰｰｰﾝ(死亡) (2020年10月17日 19時) (レス) id: 5d8b13751b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梦 | 作成日時：2020年10月4日 2時
