19話 ページ20
｢アズールもなんか言われたりした？｣
先程教えてくれなかったが、この流れで教えてくれないかと思って聞いてみた。
｢えぇ、まぁ。
Aと一緒に商売をするのを辞めるように、と何度か言いに来たことがありましたね。
Aが来るとすぐに居なくなってしまうのであまり気にしたことはありませんが。｣
気にしていないと言いながら目が笑っていない。
本当はかなり気にしているんじゃないだろうか。
｢でもこれで、もう関わってくることはありません。心置き無く商売が出来ますね。｣
パンっと手を叩き笑顔になったアズール。
この話を終わりにしたいのだろう。
何も言わず、言葉の続きを待った。
｢それじゃ、この契約書を本物にしますよ。
魔法で契約書を出し、僕の作った契約書に重ねる。
その上から僕が手を置き、押し込むように力を入れる。
すると、契約書同士が溶け合い、1枚の紙になる。
これで本物にすることが出来た。
｢ありがと、アズール。でも、なんで対価の魔法を僕に渡したままなの？｣
奪った魔法はアズールに渡すつもりでいたのに、未だ僕に宿ったままだ。
｢その魔法はあなたが持っていてください。
きっと、僕よりも使いこなすことが出来るはずなので。｣
苦手な魔法を貰っても困る。
まぁでもアズールがそう言うならそれでいいだろう。
｢でもさー、なんで治癒魔法？あいつならもっと色んな魔法使えそうじゃん。｣
確かに、ミヘイルは色んな魔法が使える。
治癒魔法が1番の得意魔法だが、ユニーク魔法が治癒なのでほぼ使わないだろう。
奪ったところであいつは何も変わらない。
フロイドはその事を言ってるんだろう。
｢んー？だって僕ら治癒魔法苦手じゃん。それにさ
2人は取り立てで怪我して帰ってくることがあるでしょ？｣
｢あは♡なになに、それってオレらの為ってことぉ？｣
｢おや、嬉しいことを言ってくださいますね。｣
巻きついてくるフロイド。せっかく放して貰えたのに。
控えめだがジェイドもくっついてくる。
2匹のウツボに絞められる僕。
目の前には呆れた顔をしたアズール。
嬉しそうに巻きついてくるフロイドとジェイド。
楽しすぎて黒い封筒の話をするのを忘れてしまったが
授業が始まるため先生に追い立てられて席につく。
あぁ、毎日が楽しくて仕方ない。
嫌いな家族と決別し、大好きな友達と一緒にいる。
幸せだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
平和な学校。
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黒梦(プロフ) - 紅紐さん» 見に来てくれてありがとうー！！！！そう言って貰えてめっちゃ嬉しい！！頑張って続きも書く！！！！ (2020年12月6日 15時) (
レス) id: 56087ab723 (このIDを非表示/違反報告)
紅紐 - 紅紐だよ！！！！！好き！！！ねぇこれ好き！！！これから続編まで一気に見てくる！！！！！ (2020年11月29日 7時) (レス) id: ae3c69c326 (このIDを非表示/違反報告)
黒梦(プロフ) - ウツボだよ☆さん» あわわわ死なないで〜！ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 23時) (レス) id: 61a2d14e4f (このIDを非表示/違反報告)
ウツボだよ☆ - グハァｯｯｯこの作品僕好きデスゥッッッﾁｰｰｰｰﾝ(死亡) (2020年10月17日 19時) (レス) id: 5d8b13751b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梦 | 作成日時：2020年10月4日 2時
