11話 ページ12
その後、何も無くエレメンタリースクールを卒業した僕らは
ミドルスクールに通うようになった。
ミドルスクールでも僕とアズールは常に一緒にいた。そういえばエレメンタリースクールの頃よりまたクラスメイトが減った気がするが、別にどうでもいいか。
僕とミヘイルは完全に距離をとっている。
あいつはいつもクラスメイトに囲まれているが
僕にはアズールがいるので構わない。
あれから彼のユニーク魔法は完成し
ダイエットにも成功した。
まるまるとした幼い姿の彼も可愛くて好きだったが。
本人はあまりよく思っていなかったようだ。
｢A、今日も【お客様】がいらっしゃいますよ。｣
｢うぇぇ。今日はどんな依頼？この前みたいに動き回るの僕はもう嫌なんだけど……。｣
｢そんなこと言わずに。今日のはとてもいい条件でした。｣
そういえば話し方も変わってきた気がする。
彼は上手く相手を丸め込める話術を手に入れた。
どんどん成長する彼に置いていかれるような気持ちで少し寂しさを覚えることもあったが
彼が僕から離れることは無かった。
僕としても、こんなにも面白い友達になるなんて思ってもいなかったし、彼から離れるなんて考えたこともなかった。
2人で沢山【契約】をした。
たくさんの人の得意なものを奪っていった。
それが楽しくて仕方が無かった。
自分を虐げてきた連中が自分より下の立場で助けてくれと懇願してくる姿は彼にはどう映っているのだろう？
隣でクラスメイトと取引を始める彼を見ながら
そんなことを考えていた。
僕としては、ミヘイルが契約しに来てくれると大変面白いのだが、あいつは来ることは無いだろう。
なんたって何でも持っているのだから。
僕だってあいつの真似はなんでも出来るから構わないけど。
それに、あんな上辺だけの友達じゃなくて
ずっと一緒にいてくれる1人の友達を見つけたんだ。
｢ごめん、ちょっと席外す｣
｢？わかりました。｣
違うことを考えたかったため、取引中のアズールを置いて1人で教室から出た。
久しぶりに学校で1人になった。
というより、ミドルスクールで1人になったのは初めてだ。
次に契約してくれそうなバカを探しにでも行くか……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
進学しました。中学生。
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黒梦(プロフ) - 紅紐さん» 見に来てくれてありがとうー！！！！そう言って貰えてめっちゃ嬉しい！！頑張って続きも書く！！！！ (2020年12月6日 15時) (
レス) id: 56087ab723 (このIDを非表示/違反報告)
紅紐 - 紅紐だよ！！！！！好き！！！ねぇこれ好き！！！これから続編まで一気に見てくる！！！！！ (2020年11月29日 7時) (レス) id: ae3c69c326 (このIDを非表示/違反報告)
黒梦(プロフ) - ウツボだよ☆さん» あわわわ死なないで〜！ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！ (2020年10月18日 23時) (レス) id: 61a2d14e4f (このIDを非表示/違反報告)
ウツボだよ☆ - グハァｯｯｯこの作品僕好きデスゥッッッﾁｰｰｰｰﾝ(死亡) (2020年10月17日 19時) (レス) id: 5d8b13751b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒梦 | 作成日時：2020年10月4日 2時
