有耶無耶 ページ8
「ただいま…」
「兄上!」
その日、煉獄はAを探し回ったが何処にもおらず脱ぎ捨てられた靴だけが散乱していた
「裸足で飛び出してしまったのですね…」
「俺のせいだ…」
拳を強く握り歯をギリッと鳴らし悔しそうに顔を歪ませた
「俺は…Aの気持ちも聞かず…1人突っ走った。最悪の結果だ…」
玄関に座り込み顔を手で覆う
「顔を上げなさい」
「母上…」
そんな煉獄の前に母親である瑠火が立つ
「泣き言は許しません」
「っ…俺は」
「最後まで、成すべきことを。貴方の責務を全うしなさい」
前世でも言われたこの一言
そうだ。
諦めるな
有耶無耶にしてはならない
心に炎を
「…ありがとうございます!母上!!」
下を向くな
もう一度話をしよう
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時雨 - 完結おめでとうございます。そして…素敵な作品を作って下さったこと心より感謝申し上げます。本当にありがとう! (2021年8月21日 22時) (レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テララ | 作成日時:2021年7月1日 2時