有耶無耶 ページ5
『う”…あ”…』
煉獄先生の顔が見えない、視界がどんどんぼやけていく中足音だけが聞こえた
「失礼します…タクシー呼びま…え?兄上?」
一瞬体が硬直した千寿郎は直ぐに行動に移した
「兄上!!!」
「はっ」
千寿郎の呼び掛けに煉獄は直ぐに自分が何をしたのかを理解した
その細い首から手を離すと赤黒く手形がクッキリと残っていた
これ程力を入れて首を圧迫されては最悪”死”
『ゲホッ!ヒュッ…ヒュッ』
「Aさん!!」
目に涙を貯め酸素を取り入れようと胸を抑えながら息をするA、そしてその背中を優しく摩る千寿郎
「ゆっくり、息を吸ってください」
『はっはっ…!!』
煉獄は震える手を見つめながらその場に座り込んでいた
「ちが…おれは…なんて事を…A」
『っ!!』
伸ばされた手
【やめ…助けて】
フラッシュバック
『うぁぁぁあ!!!』
荷物も持たず靴も履かずAは煉獄家を飛び出した
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時雨 - 完結おめでとうございます。そして…素敵な作品を作って下さったこと心より感謝申し上げます。本当にありがとう! (2021年8月21日 22時) (レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テララ | 作成日時:2021年7月1日 2時