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生き様 ページ27

「おかえりなさい!」

「うむ!今帰った」




『…』

「おかえりなさい…」


『ただいま』





あれから退院をし一人暮らしをひっそりする予定だがまだ経費関連の問題もある為アルバイトで貯蓄が溜まるまで煉獄家に居候をお願いした。

皆にはずっとここで暮らそうと言われたが俺にもプライドはあるし、この家の近くにアパートでも借りよう計画をした




「ご飯、いかがですか?」

『あぁ、食べよう』





けど1人でずっと溜め込むことはやめた

ご飯もみんなで食べる


1番良くないのは一人でいることとお腹がすいている事だと学んだ








________









『サイズピッタリとか…』

「似合っていますよ」

「そろそろ竈門少年たちが来る頃ではないか?」

『いや、なんで俺のサイズ知ってんだよ…』

「おお!ナイスタイミングですね!」

『聞けよ』







ピンポーンとチャイムが鳴り響く

そして玄関から賑やかな声が木霊した





「迎え来たぞー!」

「禰豆子ちゃんの浴衣見たいから早く行くぞ」

「屋台の食いもん無くなんだろうが」


『なくなんねーよ』



今更敬語に戻されるのもアレなんで今まで通りに過ごして貰っている。
柱の皆との交流や校長である親方様に挨拶に行くと自然と涙が溢れたのはつい昨日の話




「早く行くぞー」

「ひゃっふぅぅう!」

「伊之助!はだけすぎだ!」



今思えば俺の記憶を取り戻す糧となったのはあの蔵にある炎柱の記憶からだった気もする




「行こう、A」




外に出ると鼻先に一つ、ポツッと雫が垂れてくる



雨か?と空を見あげれば満天の星空が拡がっていた




『…ふは』




「何一人で笑ってんだよ〜」

「ほら!早く行こう!」





『あぁ』



風鈴が風になびき音を鳴らす






俺はもう一人じゃない


勝手に1人と思い込んでただけだ




大切なものができた





そいつらとずっとそばに居たい




守られるだけなんて癪だ




守りたい





これが俺の遺言であり




生き様だ









【雨の生き様】[完]

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時雨 - 完結おめでとうございます。そして…素敵な作品を作って下さったこと心より感謝申し上げます。本当にありがとう! (2021年8月21日 22時) (レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テララ | 作成日時:2021年7月1日 2時

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