雨の生き様【煉獄杏寿郎】現代編最終章 (ページ17)

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一緒にページ17

時間は遡る

俺たちは電車とバスに乗り継ぎ静かな土地に着いた
田んぼや水田、そこに建つ小さな家。

家の前な静かに座り込む女性は口を大きく開け笑う姿は狂気を誘う

「まさか、あなたが」

「あら、狛治くんじゃない、また私達の中を引き裂こうとしているの？」

「Aはこの中だろ。今度はしっかりと死ぬように見届けないと、私が死ねないから待ってるの」

「…は？」

こいつは何を言っているんだ

窓は塞がりカーテンが閉めてあるため流しは見えない

まさか

「A！！」

「ちょっと、やめてよ！」

煉獄は女を避け中に入るためにドアノブをガチャガチャと動かすが開かない

「余計なことしないで、これ以上あの子に触らないで」

「…」

「高校の人？あの子は私のなの、本当は学校に行かせたくないからずーっと面倒を見るつもりだったのに」

「…俺は学校の先生だ」

「先生？なら家庭の事情に口を出さないでくださる？」

「あぁ、俺はただの先生だ。」

「帰って」

炭治郎たちは無理にでも女を押さえ込もうと足を踏み出すが猗窩座が静かに止める

「猗窩座！！」

「待て」

「先生とはいいものだぞ！！生徒の青春する姿をまじかで見ることが出来る！この間なんてかまど少年が職員室にパンの仕入れを入れてくれた」

「はぁ？頭おかしいの？何その話」

「もちろん、成績の悪い問題児もいればお節介焼きに廊下を疾走する奴、十人十色！それを見ていて毎日楽しい」

「だからなんなのよ！！」

「その中にA少年もいる」

「…A？」

「竈門少年だけではなく、最近はクラスの者ともよく笑っているのを見る」

「あの子が笑う？そんな訳」

「笑う、にこやかな笑顔。好物を食べると頬が緩くなるし、案外ツボが浅い」

わはは！と笑いながら煉獄は叫ぶ

「わかったような口を！！偉っそうに！殺すわよ？」

「分からないさ、だからもっとあの子を知りたい。
今夏だ。してあげたいこと、やってあげたいこと。連れていきたい所、よりどりみどりだな！」

「来週夏祭りなんだ」

「俺宿題教えて貰えないとやばい」

「あいつ意外と料理上手いんだぜ」

「は？は？なにそれ」

「俺はあの子と話をしないといけない。あなたもあの子と話をしないといけないのではないだろうか？

だから、また戻ってきたのだろう」

「っ…はなし、なんて」

「やり直そう一緒に」