爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part5 (ページ20)

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次世代ページ20

シャクシャクとお見舞いで貰ったリンゴを剥きオールマイトと一緒に食べる

「このリンゴ甘くて美味しいよ」

『いつの間にか見舞い品が増えてて誰からのか分からないくらいですよ』

「みんなに愛されてるね」

『…嬉しい限りです』

何日も眠っている間にものがどんどん増えていた

「隠していたことがあるんだ」

『…オールフォーワンが言っていた』

「事実だよ」

死柄木弔はワンフォーオールの先代である志村の孫であること

そして、

緑谷出久

「彼が私の次の継承者だ」

『まぁ、納得はできますし』

彼のヒーローの素質

誰かを助けたい、守りたいという信念

「秘密にしなければ…奴の戦いに周りを巻き込んでしまうと…だが…君にこんな酷いけがを負わせてしまった。本当に心から申し訳なかったっ！」

頭を下げ膝の上で固く拳を握るオールマイト

その拳にそっと手をかざした

『謝らないでよ…私だって、色んな人に内緒にしていたこと沢山あります』

個性のこと

兄妹のこと

師匠のこと

オールフォーワンのこと

『わたしは、緑谷が…デクが次の継承者で良かったと思ってます

彼は昔から

私のヒーローだった』

「…そっか…」

無個性だと言われた時真っ先に庇ってくれたこと

勝己と喧嘩をして慰めてくれたこと

誰にでも優しくて強い君は

私の兄と同じくらい憧れだった

『私も一緒に死柄木を止めたいオールフォーワンはまだ油断ができない。
だから次の育成が必要なんです

私は、殺すのではなく、止めることによって師匠の意思を真っ向する』

その真っ直ぐな瞳にオールマイトが映される

「ふふ…君の師匠…綴さんにそっくりだ

私が初めて彼に出会ったのは先代である私の師匠の紹介だった

1度しか会ったことないけど鮮明に覚えているほど真っ直ぐな瞳をした男だったよ」

『…はい』

「緑谷少年はまだまだ学ぶことが多い

手伝ってくれるかい」

『はい！』

1人ではない

ワンフォーオール、オールフォーワン、奪取

兄弟のようでどこか違う個性達

オールフォーワンから生まれたふたつの個性

しかしオールフォーワンを止めるために生まれてきた個性

そこから生まれる多くの物語

確かに見えた小さな光

「一緒に頑張ろうねA少女」