爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part5 (ページ17)

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話そうページ17

「…まだ寝てんのかよ」

あれから数日

一般病棟に移ったAはまだ眠り続けていた

怪我の治りもよくリカバリーガールのおかげで大きな傷は治り目の眼帯やキズバンが貼られる程度に回復した

ギシッと椅子が鳴り目の前のカーテンが風で揺れる

「クラスのうるせえ連中や半分野郎やデク、ババア達がウザェくらい心配してんぞ」

冷たい手を握る、少しでも温かくなるように

「話すことあんだよ」

一緒にやりたいことがあるんだ

話したいことがあるんだ

「A…」

『か…き…ぃ』

「！！」

ゆっくりと握りしめられる手

開かれる自分と同じ色の片方の瞳

生きてると実感させた

「Aっ…A！」

『なき、むし…』

「うるせぇ…！」

痛まないように抱きしめ何度も名前を呼ぶ

傷だらけの手で頭を優しく撫でるAを更に離すまいと抱きしめる

「むちゃ、しやがって！！」

『ん、ごめん』

「俺に守られてろよ！」

『私も、守りたいんだ』

「あんなこと…言うつもり無かったんだ」

『わかってる』

「殴って悪かった…」

『私もごめん』

「話してぇこと山ほどあんだよ！！」

『うん、もう逃げないから』

話をしよう

『一緒に…ゆっくりと

ちゃんと』

爆豪A オリジン