爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part5 (ページ14)

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面会ページ14

「よぉ」

「…おう」

場所は警察病院

相澤とオールマイトの引率で来ることが許された

エンデヴァーが「オールマイトォオ！」と騒ぎ立てたが何とか車で撒いてきた

「こちらです」

警官の1人に案内され目の前にはガラス張りの大きな部屋がこちらから一望できた

「…」

「っ…」

酷い光景だった

巻かれた包帯からは血が染み出ており頭から無くなった目にかけて大きく包帯とガーゼが巻かれ酸素マスクが顔を覆っている

たくさんの管と生きていることを表す機械音が薄暗い部屋で響く

「A少女…」

「ばあさんの個性も…今は頼れないらしい」

2人も保護されてから面会が出来なかったため校長も掛け合ってくれた

「…おれ、こいつにひでーこと言ったんだわ

てめぇじゃヒーローになれねーとかお前には出来ないとか」

ドンッッ

轟は爆豪の胸ぐらをつかみ壁に叩きつける

「結局…守られてんのは俺じゃねぇか」

ポタリッと1滴流れる涙

誰も驚かず

止めず

静かに時が流れた

「俺だって…そうだ」

胸ぐらから手を離し力が抜けたようにプランとの垂れる

「分かろうとも…してなかったのかもしれない」

それぞれの後悔

目を逸らしていたのかもしれない

「爆豪少年、轟少年」

「俺たちは医者の方から話を聞いてくる、少し待ってろ」

オールマイトと相澤は席を外し爆豪と届いは近くのベンチに座り込む

「あいつ…長く生きられねぇらしい」

「…は」

爆豪らしくないほど口がペラペラと喋る

こいつには言っといた方がいいと思ったのだろう

「敵のボスが言ってやがった。個性のAの体への負担が大きいらしく奪取の個性を継いだもんはほとんどが早死しているってよ」

「じゃあ…Aは…」

「それでも諦めないってよ…馬鹿だよな」

「っ…」

拳を握りしめ何も出来ない自分に怒りを覚える

「緑谷は…しってんのか」

「クソナードに教えることなんざなんもねぇ」

「幼なじみなんだろ」

「だからと言って、俺から話すことはなんもねぇ」

「…そーか」

もしかしたら緑谷なら、デクならなにか気を使ったことを言えたのかもしれない

けど爆豪にそんな余裕は微塵もなかった

爆豪はゆっくりと立ち上がりAが眠っている部屋のガラス窓に手を当てる

「くそな兄貴だよ…俺達ぁ…」

「そんな事ないよ」