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「帝君…鍾離をか！？」
「そんなまさか……」
ここまで驚くのも無理ない。あの岩王帝君が殺されかけた？
「どうやって…」
『……』
「そしてお前はそのまま追放されたはずだ。なのに何故まだこの璃月の地に身を置いている」
『あなたに話すつもりはないよ。金鵬』
「っ」
魈は風元素を身にまとい腰を深く落とした
『お前に私が殺せるか、金鵬よ』
「我の名を、呼ぶな」
もうそこに魈はいなかった。
得意の早いスピードで白い少女に突っ込む
少女の腹を貫こうとした槍は横に変らせ横腹と腕で槍を固定され動きが一瞬止まったがそのまま体を宙に回転させ反動で槍を抜きとる
その柔軟な動きは華奢ながらにしっかりと筋肉をつけ体感が安定した魈にだからできる芸当だった。
しかし少女はそれをビクともせずまだそこに立っていた
トンッ
槍の底は軽く地面を叩く
雪の足場から氷で形成された氷柱が伸び魈に襲いかかる
「そんなものか」
それを一振で交わす
『…』
白い息が視界を白くする
少女が少し体の力を抜いた時だった
「っ！」
目の前に少女が現れ槍の先端が魈の顔に迫る
「「魈！！」」
『！』
ブシュッ
鮮血が雪を染める
『っ』
「留めだ」
脇腹を槍が掠り風元素が少女の体を襲い吹き飛ばす
ゴロゴロと体を回転させ体を起き上がらせようとした時にはもう目の前に魈がいた
「やめろー！！」
「！」
「パイモン！？」
空はさっきまで隣にいたパイモンが戦闘に乱入したことを察し直ぐに魈たちのもとへ向かった
「こいつが何したかは知らないけど牡丹の花をくれた良い奴なんだよ！！お前達に因縁があるのは分かったけどこんな所で殺し合いをしなくてもいいだろ！」
星の瞳に涙をめながら魈にしがみつき説得をするパイモン
「魈、一旦帰らない？」
「……」
『……』
「わかった」
魈の手から槍が引かれる
「命拾いをしたな」
少女は何も話さなかった
「だ、大丈夫……か？」
少女と視線を合わせるようにしてパイモンは少女の頬に手を添える
少女は小さな手に自分の手を上から添えた
その行動に魈と空は身構えるがその必要もなかった
『…君は、やさしいね』
「…へ、うわぁ！？」
手を掴みパイモンは空の元へ投げ込まれ驚きのあまり空はパイモンを受け止めそのまま尻もちを着く
「旅人っ！貴様……」
振り向いた時にはもう誰もいなかった
あったのは小さく点が残る鮮血のみ
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弓月有無％(プロフ) - 初コメ失礼致します！！題名に惹かれ拝見させて頂いたのですが思っていたよりもずっと良い物語でした。言い回しなど凄く雰囲気に合ってて迚もささりました。続編も続けて読ませて頂きます！ (2月23日 13時) (
レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
雪影(プロフ) - 初コメ失礼します！素敵な小説すぎて読み始めたら最新話まで読み終わってしまいました！（汗）文字を書くというのは非常に大変だし、書き回しだったり、この先のストーリーを考えるのも難しいと思いますが、応援しております！！焦らずゆっくりと頑張ってください！！ (12月15日 19時) (レス) id: f13a0934b6 (このIDを非表示/違反報告)
チランジア(プロフ) - 初コメ失礼します…本当に毎日貴方様の更新で生きながらえてます😭🙏お体に気をつけながら頑張ってください💖💖 (12月9日 2時) (レス) id: 7d433c448b (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - わぁぁぁ…心がくるし…ィ(遺言) めちゃくちゃ書き方とか、言い回しとか好きです。魈くん推しなので余計にありがたい…ほんと、応援させて頂きます！！ (12月5日 20時) (レス) @page13 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても自分好みの小説でして…すごく嬉しいです🥹✨続き楽しみにしていますっ！ (12月5日 1時) (レス) @page13 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テララ | 作成日時：2023年11月29日 21時
