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そこは只只地獄であった
殺伐を繰り返すA
檻の中の彼女は檻の外にいる我の背中に手を添える
冷たいが何処か安心する手は記憶の中だと言うのに温かく感じた
『きん……ほぅ』
そして雪の中で眠る彼女の体を力一杯抱きしめたい
空間が歪む
『目を覚ませ金鵬！！』
地面を蹴る
槍がAを襲う、そしてそれに応戦するが絶対に魈の方に刃を向けなかった
そして
光が体を包む
そうだ
この時だ
この時にAは我の呪いを背負った
空間が歪み次に目をしたのはあの魔人とAが戦う姿
しかし真名を奪われたAが力及ぶはずもない
そして神が現れた
｢(…帝君)｣
『眠りたく……ないのです』
｢……｣
『ねむると……おそろしい夢を、見るのです。
沢山の死んで行った者がこちらをみています』
彼女は言った『もう疲れた』と
｢死ぬな、鵬雪｣
あぁ……我は本当にどうしようもなく愚かだ
_________
____
_
これが最後の記憶だろう
木材でできた扉をノックする
｢…鵬雪｣
『……て……くん』
真っ白な薄い生地でできた服にボロボロの髪、痩せ細った身体
それらは今までのことを表していた
｢床に座り込むな…身体を冷やす、早く寝床へ｣
『……っご不便を』
｢体調を見に来た。聞けば食事と睡眠を取っていないそうじゃないか。喉を通らないか？不満があれば都度伝えてくれ｣
『あれは…私に用意されたものだったのですか』
｢…そうだ勿論金鵬にも与えた。とは言えお前の胃に負担がかかるものだったな、もう少し軽いものから｣
『お止め下さい私には食事など不要です……食べるとして路傍の雑草でも雪でも問題ないのです……その資源はどうか他の夜叉や……金鵬に……』
｢……(あの魔人がそうさせていたのだろう……心を閉ざしてしまった)｣
『わたしは……璃月を……護ります。他の夜叉の分……全て私が……わたしがっ』
｢ならば誓え｣
『？』
｢死にに行くな｣
『！』
｢これより行く末お前は沢山の困難に出くわすだろう
しかし、頼れるものが近くに大勢いる。その事を忘れるな｣
『帝……くん』
｢まずは食事だ、そうだな甘味はどうだろうか｣
『え……』
｢今持ってきてやろう、それまで必ず寝床で温まること｣
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弓月有無％(プロフ) - 初コメ失礼致します！！題名に惹かれ拝見させて頂いたのですが思っていたよりもずっと良い物語でした。言い回しなど凄く雰囲気に合ってて迚もささりました。続編も続けて読ませて頂きます！ (2月23日 13時) (
レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
雪影(プロフ) - 初コメ失礼します！素敵な小説すぎて読み始めたら最新話まで読み終わってしまいました！（汗）文字を書くというのは非常に大変だし、書き回しだったり、この先のストーリーを考えるのも難しいと思いますが、応援しております！！焦らずゆっくりと頑張ってください！！ (12月15日 19時) (レス) id: f13a0934b6 (このIDを非表示/違反報告)
チランジア(プロフ) - 初コメ失礼します…本当に毎日貴方様の更新で生きながらえてます😭🙏お体に気をつけながら頑張ってください💖💖 (12月9日 2時) (レス) id: 7d433c448b (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - わぁぁぁ…心がくるし…ィ(遺言) めちゃくちゃ書き方とか、言い回しとか好きです。魈くん推しなので余計にありがたい…ほんと、応援させて頂きます！！ (12月5日 20時) (レス) @page13 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても自分好みの小説でして…すごく嬉しいです🥹✨続き楽しみにしていますっ！ (12月5日 1時) (レス) @page13 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テララ | 作成日時：2023年11月29日 21時
