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汚れた先端を祓うように槍を振るう
魔物は凍りつきそのまま砕け散り宙を舞った
『……誰だ』
知らない気配が入ってきた
2人
そしてもう1人は
『…面倒なことになりそうだ』
_________
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「後は牡丹だけだな!」
「ここはドラゴンスパインとは違う寒さがあるね。
頬かちりちりして痛むくらい」
「だなー。オイラも早くここを出たいぜ…」
「……」
「魈?どうかした?」
「腹でも冷やしたのか?」
「我はそこまで軟弱では無い」
魈は終始落ち着かない様子だった。それは何かを背筋の底から寒さとはまた違った感覚が芯からあった
「残りは牡丹だろう。あの大樹の近くにある」
「よく見えるよな」
「我は凡人より遥かに眼が良い」
「な、なるほどぉ?」
パイモンは分かったような分からないような表情を浮かべ結局「仙人だもんな」で落ち着いた
空達は薄く積もった雪の道を辿りながら大きな大樹の近くに足を運ぶ
「うわぁ…綺麗だなぁ」
その大樹は雪の結晶が連なり結晶達が鮮やかに彩りをつけていた
薄く空から太陽が透き込み薄く輝いていた
その幻想的な光景に3人は目を大きく広げる
「…雪の結晶」
魈が静かに呟く
それは何かを思い出すかのように
静かに拳を作っていた
「魈?」
「…いや、何でもない」
「お!あそこに綺麗な牡丹の木があるぞ!オイラ取ってくるな」
パイモンはふよふよと浮きながら牡丹の木に近づく
「うわ〜どれも綺麗でどれがいいか悩むな」
『これなんかどう?』
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弓月有無%(プロフ) - 初コメ失礼致します!!題名に惹かれ拝見させて頂いたのですが思っていたよりもずっと良い物語でした。言い回しなど凄く雰囲気に合ってて迚もささりました。続編も続けて読ませて頂きます! (2月23日 13時) (レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
雪影(プロフ) - 初コメ失礼します!素敵な小説すぎて読み始めたら最新話まで読み終わってしまいました!(汗)文字を書くというのは非常に大変だし、書き回しだったり、この先のストーリーを考えるのも難しいと思いますが、応援しております!!焦らずゆっくりと頑張ってください!! (12月15日 19時) (レス) id: f13a0934b6 (このIDを非表示/違反報告)
チランジア(プロフ) - 初コメ失礼します…本当に毎日貴方様の更新で生きながらえてます😭🙏お体に気をつけながら頑張ってください💖💖 (12月9日 2時) (レス) id: 7d433c448b (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - わぁぁぁ…心がくるし…ィ(遺言) めちゃくちゃ書き方とか、言い回しとか好きです。魈くん推しなので余計にありがたい…ほんと、応援させて頂きます!! (12月5日 20時) (レス) @page13 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - 初コメ失礼します!とても自分好みの小説でして…すごく嬉しいです🥹✨続き楽しみにしていますっ! (12月5日 1時) (レス) @page13 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テララ | 作成日時:2023年11月29日 21時