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日々は続いた
そしてある日の事だった
戦で人間の殲滅を言い渡され言われるがままに現地に着くと既に全てが焼け野原となっていた。
『…なぜ』
｢……｣
目の前の彼は傷だらけで身体に業障を纏い光の無い瞳でただそこに立っていた
『…破ったな…縛閥っ』
彼はこちらに槍を向ける
意識はもうないのだろう、ただ身体のみが動く
『…同士討ちをさせるのか、外道がっ』
彼が地面を蹴り素早い動きでこちらに攻撃をする
何とか槍で防いだがそこから風元素が吹き上がり体が宙を浮く
『っ』
受身を摂るが更に金鵬は高く高く舞い上がりそのまま地面に強く打ち付ける
体が悲鳴をあげ骨が軋む
『目を…さませ…金鵬！！』
｢グルルッ｣
彼は唸り声を上げた。あぁ……苦しいのか
あの美しい瞳はどこへ行った
『…痛いのか、金鵬』
いくら傷つけられようと、刻まれようと……鵬雪が金鵬に攻撃をすることは無かった
業障の辛さはよく分かる。誰よりもお前の気持ちが一番よくわかる
あの魔人が憎いな。金鵬よ
『お前がこれ以上苦しむ必要は何も無い』
槍が目の前に迫る
突き刺さる寸前で金鵬の頬に鵬雪の広く細い手が優しく撫でる
『案ずるな…金鵬……約束しただろう』
金鵬の動きが止まる
鵬雪は金鵬の体を優しく抱きしめた
『……お前を守りたい』
金鵬の額に鵬雪は優しく唇を落とす
金鵬の体は優しい光に包まれた。
雪の結晶が風に舞いながら空高く吹き荒れる
『氷秘…雪葦の舞』
貴方の痛みや呪いを全て_______
***
｢貴様、なんと申す｣
『……私はとり…白い……さむいとり』
｢貴様はもう鳥では無い｣
『？』
｢そうだな…雪、鳥……決めた｣
『え？』
｢貴様の名はこれより鵬雪だ｣
『ほー……せつ？』
｢我の名は金鵬だ｣
『ほー……お揃い』
｢貴様の仙人の端くれ、璃月の為岩王帝君の為に命を捧げよ｣
『…それが……あなたの為になるなら』
あの時
あなたに名を貰ってから
岩王帝君や夜叉の兄弟立ちに出逢えた
貴方の大切な人、貴方の苦しみ
全部…わたしが
『……もう大丈夫よ。金鵬』
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弓月有無％(プロフ) - 初コメ失礼致します！！題名に惹かれ拝見させて頂いたのですが思っていたよりもずっと良い物語でした。言い回しなど凄く雰囲気に合ってて迚もささりました。続編も続けて読ませて頂きます！ (2月23日 13時) (
レス) @page50 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
雪影(プロフ) - 初コメ失礼します！素敵な小説すぎて読み始めたら最新話まで読み終わってしまいました！（汗）文字を書くというのは非常に大変だし、書き回しだったり、この先のストーリーを考えるのも難しいと思いますが、応援しております！！焦らずゆっくりと頑張ってください！！ (12月15日 19時) (レス) id: f13a0934b6 (このIDを非表示/違反報告)
チランジア(プロフ) - 初コメ失礼します…本当に毎日貴方様の更新で生きながらえてます😭🙏お体に気をつけながら頑張ってください💖💖 (12月9日 2時) (レス) id: 7d433c448b (このIDを非表示/違反報告)
書籍姫(プロフ) - わぁぁぁ…心がくるし…ィ(遺言) めちゃくちゃ書き方とか、言い回しとか好きです。魈くん推しなので余計にありがたい…ほんと、応援させて頂きます！！ (12月5日 20時) (レス) @page13 id: e3ea7725f8 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても自分好みの小説でして…すごく嬉しいです🥹✨続き楽しみにしていますっ！ (12月5日 1時) (レス) @page13 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テララ | 作成日時：2023年11月29日 21時
