爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part4 (ページ7)

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THE MOVIE～2人の英雄～ページ7

たくさんの金属を操りオールマイトに攻撃する。
オールマイトは寸前で避けながらウォルムラムに攻撃すべく近づくが指で無視でも弾くような仕草をみせ鉄柱を食らわせる

「きゃあああ！」

メリッサが投げ出され飛び出したデクがメリッサを抱えながらオールマイトを振り返る

「Aちゃん乗って！」

『うわー…危うく吹き飛ばされるとこだった』

Aを背中に乗せる

「ごほ…！」

咳き込むオールマイトにデクの嫌な予感が当たった

「はははははっ！」

「マイトおじさま…！」

伸びてくる鉄柱を交わしつつオールマイトへ視線が向かう、それはメリッサも同じだった

『オールマイトやばくない？』

心配だけが募る、あれほど押されるオールマイトなんて見たことがなかった

「ぐっ…がはっ！」

絶え間無い攻撃に血を吐きながらも必死に耐え続ける。

「さっさと潰れちまえ！」

「オールマイト！」

「デクくん！後ろ！」

全ての攻撃がオールマイトに向いてると思っていたが大きい鉄柱が背中へと向かっていることに気が付かなかった

『ｯﾁ』

デクの背中を押し目を強く瞑る

「Aちゃん！！」

「ダメ！！」

刹那

『さっむ…』

冷気が走る

向かってきていた鉄柱は一気に凍り動きを止める

そして別方向から小さな爆発音に気づく

振り向いたウォルムラムの視線の先にいたのはジャンプしながら自分のひらを向けている爆豪だった

「くたばりやがれ！！」

連続爆破にウォルムラムは舌打ちをしながら下から立ち上げた鉄壁で攻撃を塞ぐ

「A！」

『かっ…き』

お互いに手を伸ばす

爆破で瞬時に落下するAの元へ移動し抱き抱えると轟が出した氷で地面まで滑り降りる

「ナイスコンビネーション！」

走ってきた切島や八百万達にデクも安堵の笑みを浮かべた

『大丈夫だって…』

「どこがだ！無理すんなつっただろうが馬鹿野郎！」

『オールマイトが』

「ｯﾁくそが！あんなクソだせぇラスボスに何やられてんだよ。え、オールマイトォ！！」

「爆豪少年…！」

「今のうちに…敵を」

「金属の塊は俺たちが引き受けます！」

「八百万くん、Aくんの治療を、ここは頼む！」

「はい！」

腕を硬化させた切島と飯田が駆け出す。

爆豪もAを八百万に預け空中から爆破を続ける
轟も氷結して鉄柱を凍らしていくが皆とっくに限界を超えていた。

「Aさん、止血します」

『う”ぅ…』

それでも動くのは助けたいから