爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part4 (ページ43)

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過去ページ43

「そう、彼、風乃綴は自分の個性を爆豪Aに譲渡することを決めたんだ」

「…たまたまにしては話が良すぎる」

「君は頭の回転が早いね、彼は元々Aの存在を知っていたのさ

それこそ偶然、青天の霹靂である出会い
ただ、誰にでもあるそれ事たわいの無い出会い」

『…師匠は…昔私達が公園でデクを含めて喧嘩をしたりヒーローの事を語り合ったりしてるのを、時々見てたらしい、

オールマイトの事を、楽しそうに、笑顔で、そして憧れを抱く。

未来を描く子供達を見るのが好きだった』

その時、私の事を知ったらしい

無個性は今でも珍しく、それで自ら命を絶ったり敵になったりすることもよくニュースで取り上げられていたから気になっていたそうだ。

私も師匠に出会わなければもしかしたら…とよく考えた

「そして彼女は風乃綴から個性を譲渡された」

『師匠との日々。特訓は辛かったけど幸せだった

それをお前らがぶち壊した！！』

あの日

忘れもしない

真冬の夜を

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「っ…突然襲撃なんてマナーがなってないんじゃないのか？オールフォーワン」

「襲撃にマナーも何も無いだろう風乃綴」

『っ…し、しょ…』

「君が彼の弟子だね？もう個性も譲渡されている
早いうちに消してしまおう、弔」

「うん、先生」

足を怪我したAの元にゆっくりと死柄木が歩み寄る

『ひっ…』

「手を出すな！！」

バチバチと雷が死柄木の目の前に落ち氷がAを囲むように守る

「うぐぅ…ゴホッ」

『師匠！』

「ッチ、邪魔しやがって」

「っくそ！」

「させないさ」

『ぁ…』

真っ赤な血が顔に吹き飛ぶ

『し…しょ？』

右の肩から腕にかけ全てが吹き飛び死柄木に触られた所が崩壊していく

『あ…あぁ』

目の前で崩れ落ちる瞬間にAを抱きしめる

「…A…逃げろ」

『や…いや、だよ』

「頼むから」

『一緒じゃなきゃ…わたし、何も出来ないよ』

「お前はもう立派に成長したよ」

最後の力を振り絞り力強く抱きしめる

「その個性は断ち切っては行けない

これはワンフォーオールを導きオールフォーワンを撃つ希望なのだから」

『ワン…なに』

「行け」

『わ！？やだ！！師匠！！』

「導き…紡げ…頼むよ」

『ししょぉぉお！！！』

遠く

最後に見た師匠は今までに見たどの笑みよりも美しく

チリチリと消えていった

『あ”ぁぁぁああ！！！』