爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part4 (ページ39)

今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:64,466 hit

話をしようページ39

「で？決めた？」

「なるわけねぇだろくそ敵が」

あの後目が覚めると暗いバーの所で拘束されていた
あれから恐らく2日がたっただろう

どれほど経っても俺の信念は曲がらねぇ

「Aをどうしやがった」

あの時ツギハギと一緒にAもいた。同じ部屋でなく別室にいるだろう

「兄妹愛強いねぇ…お互い口が悪くて心配性」

「うるせえぶち殺すぞ」

「似てるー」とケタケタ笑う死柄木に対し怒りがフツフツと湧いてくる

「じゃあ合わせてやる、荼毘」

「はぁ…めんどくせぇなぁ」

面倒くさがりながら部屋を出る

「Aの事、お前はどのくらい知ってんの？」

「あ”ぁ？どういう意味だよ」

「どんな風に育って、個性を譲渡され、どんな思いで君の再会したのか」

「…何が言いてぇ」

「やっぱ本人確認が必要だな」

ドサッと目の前に乱暴に下ろされる影にゆっくりと目を見開く

「は…」

血だらけで殴られたような痣や傷
腹の焼け爛れた後は酷く見てられなかった。

頭に血が上るのが分かる

「ぶっ殺してやる！！！」

ガタガタと暴れ爆豪、だが拘束されている今の自分にできることは無かった

「おい、起きろ」

ガッと足で腹を蹴る

『がはっ！ゴホッゲボ！』

息が吐き出され一気に目が覚めるA
首だけを動かすと爆豪の姿が目に入った

『いき…てた…悪運、強いやつ…』

言葉キレキレながらも、爆豪に笑みを浮かべるA
その姿を見て悔しそうに、泣きそうな顔で爆豪は叫ぶ

「しっかりしろや！！」

「死柄木弔、やりすぎでは？これでは喋るにも喋れません」

「わりぃわりぃ」

「血がいっぱい、すてきです！」

「てめぇかぁあ！！」

ガシャガシャと暴れる爆豪

「怒りっぽい人は嫌いなのです。あ、そっか！
血が頭に昇っちゃうからか！少し抜きますか？」

トガはナイフをチラ見せし爆豪に近づく

「あれ？まだ動くの？」

『フゥフゥ』

痛む身体にムチを打ちながら爆豪の前に手を広げ立つ

「庇うんじゃねぇ！これくらいなんともねぇんだよ！！」

「真っ赤でキレイだねぇAちゃん！欲しぃな
チゥチゥしたい！」

『う…っ』

横から飛んできた針はAの足に突き刺さるとそのまま血を抜き始めた

「チウチウ」

『やめ…ろ！！』

それを抜くとそのまま投げ捨て容器を足で割る

「あー、勿体ない」

目の前が急に揺れ地面に倒れ込む

「A！」

『ハァハァ…』

「話をしよう爆豪くん」

クソ野郎