爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part4 (ページ29)

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無茶してこそページ29

ブォッと強い風が洸汰の所まで届き様子が気になり前のめりにこちらの様子を伺う

「うわぁ！？」

体が風で浮き上がりすぐ後ろの崖に落ちそうになる

『おっと』

それを風の個性でこちらに巻き戻しキャッチする

『大丈夫？』

「へいき…あいつは！？」

「ごめ…吹き飛ばした」

ボロボロのデクが地面に寝そべっていた

『施設に行こう、こっからなら近…！？』

瓦礫に吹き飛ばされた筈の敵がゆっくりと起き上がっていた

ワンフォーオール100%の力

「うそだろ…」

オールマイトの力だぞ！？

『っ…洸汰くん離れないでね』

抱きながらギュッと力を込める。

「やるなぁ緑谷」

こちらに向かおうとする敵に「来るな」と抵抗するが足を止める素振りは見せない

「はねのばして個性ブッパなせれば何でもいいんだ
遊びだよ、俺言ったよなぁ？

やめるよ、遊びは終いだ！おまえら強いもんこっからは

本気の目だ」

『やばい』

今までのスピードとは比べ物にならない程早く少しでも避けるのが遅れたらペシャンコにされていた

殴られた地面は片腕で吹き飛ばされ抉られ瓦礫が下へと落下する

「(さっきまでとは比べ物にならない
速さも、力も…本当に遊び感覚で殺そうとしてたんだ)」

『絶対ゆるさない…』

歯をかみ締め目を大きく開く

『デク』

静かに名前を呼ぶ

「え？」

「わぁ！？」

『ごめん』

デクに空中で洸汰くんを投げ渡すと壁に足をつけ一気に敵の元へ跳躍する

「無茶だ！」

「Aちゃん！！」

『イメージ…身体増強＆硬化』

身体中に増強の個性をかけると拳を強く引き腰を入れる

『ぶっとばす』

ﾄﾞｶﾞｧｱ

拳が腹の筋肉にめり込む

「そっちから来てくれるとは好都合すぎるぜ」

『なっ…』

ギュルと筋肉の筋が伸びるとAの体を包み込むように変形していく。
『それなら』と硬化を解くと炎の熱で筋繊維を焼き切ろうと体温をあげる

「生ぬるいぜ！？」

『っ！！』

締め付けるように体を拘束する、もがけばもがくほど力が入らなくなり足が中を浮く

『う”っ…あ』

息が…

「Aちゃんを離せ！！」

見えたのは緑の稲妻

『デクっ！』

助けるんだろ
お前の原点を思い出せ！！

「ガキがぁ！」

ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの

「潰れちまぇえ！！」

やらせない

『っ！！まける…かぁ！』

ワンフォーオール1000000%
デラウェアスマッシュ！！