爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part4 (ページ27)

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賭せ！ヒーローページ27

「必ず助ける？ってはぁはは
さすがヒーロー志望者って感じだな、どこまでも現れて正義ヅラしやがる」

『ふー…』

手首を数回回したり足首をねじる。
緊張をほぐす仕草

「お前緑谷って奴だろ？ちょうどいいよ率先して殺しとけってお達しだそれとお前だよお前！」

『？』

気味悪く笑いながらこちらを指さす敵

「連れて来いってさ」

ゾワッと鳥肌がたつのが一瞬で分かった

「その前に…まぁ

痛めつけとくかぁ！！」

こちらに拳を構え足が地面から離れると向かってくる

『デク！よけろ！！』

そのまま拳はデクを横殴りし耐えきれず崖に激突する
その時ガードした腕から血が滴り落ちていた

息をする間もなく敵はデクの目の前に表れる

「あ、いけね、そうそう。知ってたら教えてくれよ

爆豪ってガキはどこにいる？一応仕事はしなくちゃァ…」

なんで…

『かつ…き？』

「よ！」

「ふっ」

2発目の拳を避けるがデクは焦りと疑問で体の動きが鈍くなる

「答えは知らないでいいか？いいな？よし、じゃあ

遊ぼう！」

ドガッと蹴りをまともに受けると崖にぶつかり吹き飛ばされた

『押し潰されろ』

「うお！？」

上から手をかざすとその前敵は地面に這いつくばるように押し付けられる

「はは！なんじゃこりゃ！いいねぇいいねぇ
楽しくなってきたじゃねぇか！！」

『！？』

メキメキと体から音がするのにも関わらず立ち上がる
敵はAに近づき横から蹴り命中させ吹き飛ばす

『が…！』

「はっは！血だ！いいぜこれだよ楽しいや！
なんだっけ！？必ず助けるんだろ！？なんで逃げるんだよ！おっかしいぜ！！」

「ぐっ…」

『っう…デク、回復を』

少しでも削れた体力と怪我を治癒しようと吹き飛ばされたところから直ぐにこちらに寄ってきたA

「Aちゃん…お腹がっ」

赤い血がボタボタと垂れながら白かったシャツが半分以上赤く染っていた

『わたしは洸汰くん守りながら援護する
だからそっちに集中して』

「でも！君は狙われて…」

『大丈夫、それに勝己もきっと無事だ
あいつがすぐにくたばるとは思えない』

「っ」

軽い治療を終えるとデクが立ち上がり敵に向かい合う

『洸汰くんこっち』

「けが…それにあいつ死んじゃうよ」

『死なないよ、君を守るから』

「なんで…なんでそこまでして！」

『ヒーローだから』