爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話Part4 (ページ2)

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THE MOVIE～2人の英雄～ページ2

「お前たちは知らないだろうが、彼の個性が消えかかっている…」

『え…？』

「！」

デヴィットの言葉に、デクが愕然と目を見開く。

「だが、私の装置があれば元に戻せる。いや、それ以上の能力を彼に与えることができる。

ナンバーワンヒーローが…平和の象徴が…再び光を取り戻すことができる！また多くの人達を助けることができるんだ！」

『オールマイトの為にそこまで…』

「ああっ！」

「(僕が、ワンフォーオールを受け継いだから…オールマイトの力が失われていることを憂いて、博士は…)」

「頼む、オールマイトの為にこの装置を完成させたいんだ！もう作り直している時間はない、その後でなら私はどんな罰でも受ける覚悟も…」

「命がけだった！」

メリッサは右手のハンカチを乱暴に剥ぎ取りまだ塞がっていない痛々しい傷をデヴィットへ向け叫んだ

「捕らわれている人達を助けようと、デクくんや、クラスメイトの皆が、ここに来るまでどんな目にあったと思ってるの！？」

激高するメリッサと腕の傷を見てデヴィットは困惑する

「ど、どういうことだ。敵は偽物、全て芝居のはず」

「もちろん芝居してたぜ。偽物敵と言う芝居をな」

メガネの男を連れ、ニヤリと笑う敵のボスであるウォルフラムの姿にデクとAはハッとする

「あいつは！！」

『会場にいたっ』

レセプション会場にいた敵だと認識しらデクはすぐワンフォーオールの力を全身に行き渡らせAは個性を構える。

だがその前にウォルムラムの鉄製の扉に触れていた手が光った

直後

手すりがメキメキと外れたかと思うや否や、まるで生き物のように2人に襲いかかる。絡め取られながら壁にぶつけられその鉄で壁に張り付けられた

「デクくん、Aちゃん！」

「(ぐ…金属を操る個性か！)」

『っ(なら、重力でネジ曲げれば……！)』

ひとつの銃声

『ゔっぐぅ！？』

「！！」

肩に傷を負っていた所に突き刺すような痛み
敵に撃たれたのだと瞬時に理解すると止めどなく溢れる血は床に滴り落ちる

「なんて事を！！」

「むぐぐぅ！！」

デヴィットが声を上げメリッサは口に手を当てていた

出久は無理やりにでも鉄の拘束を破ろうとする

『ふぅふぅ』

「てめぇの個性は知ってるぜ複数の個性を使い操る。そしてそれを奪うんだろ？

確信したぜ、あの方が言ってたのはてめぇか！ってな」

あの方？

そして敵の目線はサムへと移る