125。灯籠と横顔 ページ26
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人前でイチャつくのが嫌で、手さえ繋ぎたくないと言っていた私だったが、こんな介護されているような姿は御免である。だったら普通に手を繋ぐよ、もう。
梅原「公共の場でイチャつくのは嫌だって言ってたから。」
A「まあそうなんだけど……うん、手は………っいいよ。」
梅原「！……いいの？」
五年間貫いてきた月島ルールの急遽改訂に驚いたのか、普通ならスマートな行動の梅原も、今はなんかぎこちない。
構図的には彼が私を引っ張っているようであるが、実際はただ手を繋いでいるだけで、急かすような力は全くないのだ。
梅原「重っ。」
こういう意地悪は言うけど、口だけなのを私は知っている。
因みにこの時イラッときたので、連写確定。
梅原「綺麗〜。」
A「ね、これで人が居なかったら趣があるのに。」
梅原「残酷。」
A「どこがよ。」
何枚か写真を撮って、景色を楽しんで。
こういうデートをしたことは片手で数えられる位しかなかった。
石段の上で休憩がてら辺りを見回していると、ふと彼の横顔が目に入った。暗くなってきた為、帽子のみで変装している。
A「……こーいうのいいかも。」
世の女子が好む中にこういうのはあるのか、あるなら土産として写真を撮っといてやろう。そんな軽い気持ちであいつにカメラを向ける、そして、その横顔を撮った。
A「…おー、ええ。」
我ながら上手く撮れた。後ろの灯籠の灯りが梅原の輪郭を闇の中に映し出している。
そんなことを思いつつ被写体を見つめていると、
梅原「………ん？」
こちらに気が付いた梅原。
しばらく見つめられた後、満面の笑みを向けられた。
これはっ……。
A「……っ。」
思わず目を背けてしまった。
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梅原「連れ回してごめん。疲れたでしょ。」
A「疲れたけど、いい思い出になったよ。」
帰りの車、流石に事故られても困るという事で、梅原が運転してくれることになった。寝てていいよと言ってくれるが、それじゃあお前帰路分かんないだろとなって、結局私がナビゲーションする事となった。
家に着き、待機していた父母とそのまま墓参りに行った。その後、入浴と食事を済ませ、気が付けば10時半。いつもなら目も冴えている時間帯だが、今日ばかりは布団の中で爆睡だった。
A「……ん………。」
そして、次に目を覚ましたのは夜中の1時半だった。
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きう(プロフ) - ろうとさん» To Tokyoだとすると……と考えて頂けると笑 (2018年10月26日 12時) (
レス) id: d3a74e45d6 (このIDを非表示/違反報告)
ろうと(プロフ) - まさかの海外から帰ってきます？ (2018年10月21日 22時) (レス) id: efe2bd5154 (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - 零さん» お、おおお……？どうでしょう(笑) (2018年10月14日 15時) (レス) id: d3a74e45d6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - まさかの修羅場…？？ (2018年10月14日 1時) (レス) id: e51d07dac9 (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - 絢辻さん» コメントありがとうございます！ギャグと恋愛要素の比率をいつも心配しながら作っているので、そのような感想を頂けて安心します(笑) (2018年10月13日 15時) (レス) id: d3a74e45d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きう | 作成日時：2018年7月14日 22時
