123。月島パピーはバーナー使い ページ24
。
A「………するよ、するから。」
実家で抱かれるのは末代までの恥だから、今回は私が折れることにした。
胡座をかく彼の元まで行き、膝立ちをして見下ろす。
乾きがけの彼の前髪を退かすと顕になった涼し気な瞳。思わず見つめてしまった。
A「……失礼します。」
吸い込まれるのを防ぐように片手で彼の目を覆い、もう片手は彼の頬へと添える。
そして、
梅原「……っ…。」
彼のモノに自分のモノを重ねた。
約5秒のキスをして顔を離すと、特に変わった様子のないいつもの顔で見つめてきた。
A「……何。」
梅原「Aってさぁ、キスワンパターン。」
A「え、キスはキスでしょ。」
梅原「まあそうだけど、キスって種類があるんだよ。」
A「何それ…知らない。」
梅原「ディープキス。」
A「それは知ってるけど。」
梅原「大体の人は知ってる。」
常識だけは踏まえていようと思って生きてきたのに、思わぬところに常識って潜んでいるんだなぁ…。
梅原「えーぶい見てる人からすれば常識。」
A「……最低。」
前言撤回。
んな常識あるか。
梅原「なんで(笑)」
くだらないやり取りをしながら時間を過ごしていると、玄関から父の声がした。
いよいよかと支度をしていると彼から疑問の声が上がる。
梅原「出かけんの？」
A「迎え火。」
忘れてたかもしれないけど、今日からお盆だからね？
初日は迎え火をたきに行くのだ。
玄関に向かうと、父から提灯を渡された。
A「また今年も懐中電灯使わんの？」
父「いいの！こっちの方が風情あるんだから！」
母「ごめんね梅原君。他人の家の迎え火付き合わせちゃって。」
梅原「いえいえ。」
母「てかA！あんた髪乾かさないと風邪引くでしょ！」
A「母さんが追い出したんでしょーよ！！」
今年は4人で、先祖を迎えにいくこととなった。道中知り合いと会うことなく、無事たく場所に着く。
手に持っていた木を割り、父に渡すと手に持っていたバーナーで火をつける。
A「…。」
百歩譲ってここまでは許せるが、加えて父は線香の火もバーナーでつけるのだ。
A「風情もクソもない。」
母「風情が聞いて呆れるわぁ。」
父「だってつきづらいんだよ！！」
A「懐中電灯がアウトでバーナーがセーフな理由が分からんわ。」
その後、鎮火を見届けて帰宅。
無事に一日が終わった。
。
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きう(プロフ) - ろうとさん» To Tokyoだとすると……と考えて頂けると笑 (2018年10月26日 12時) (
レス) id: d3a74e45d6 (このIDを非表示/違反報告)
ろうと(プロフ) - まさかの海外から帰ってきます？ (2018年10月21日 22時) (レス) id: efe2bd5154 (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - 零さん» お、おおお……？どうでしょう(笑) (2018年10月14日 15時) (レス) id: d3a74e45d6 (このIDを非表示/違反報告)
零 - まさかの修羅場…？？ (2018年10月14日 1時) (レス) id: e51d07dac9 (このIDを非表示/違反報告)
きう(プロフ) - 絢辻さん» コメントありがとうございます！ギャグと恋愛要素の比率をいつも心配しながら作っているので、そのような感想を頂けて安心します(笑) (2018年10月13日 15時) (レス) id: d3a74e45d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きう | 作成日時：2018年7月14日 22時
