28 ページ29
一旦、この男性に落ち着いてもらうことに
とりあえず席に座る
「えっと、しむら…さん？で合ってます？
多分どなたかと間違えてませんか？」
そうだ、彼が間違えてしまってる可能性がある
私の名前を知っていたのだって、この打ち合わせ書類か何かを見て知っていたに違いない
だってこんなイケメンさん、そうそう忘れるはずがないもの
ちらりと紫村さんの顔を見ると、とても悲しそうにしていた
「A姉さん…俺のこと、忘れてしもうたんですか…？」
「……えっと…すみません、失礼ですがどこかでお会いしましたっけ…？」
そう言うとより一層悲しそうに眉を顰め、「昔はあんなに仲良かったやないか…！」と呟き、その隣に座った先輩らしき男性が「俺、ショ……いや、紫村くんのこんな落ち込んどる姿初めて見たわ！」と笑う
それに対し紫村さんは「うるさいっすよクソ先輩…！」と先輩さんを睨んでいる
私の隣に座った希くんが耳打ちをする
zm「なぁ、Aさん、知り合いなん？」
「いや…記憶になくて…」
zm「でも、Aさんの名前知っとったやんか」
「そこが謎なんだよね…ただ私が忘れてるだけなのか…しかも姉さんって言われてるくらいだから親しくしてたのかなって……思うん…だけど……あれ？」
zm「？どうしたん？」
「いや、ちょっと待って…」
A姉さん… 紫村… 昔は仲良かった…
「しょーくん…？」
ふと出てきた名前を呟くと、紫村さんは目を輝かせ、何故か希くんと先輩さんは驚きの表情で私を見た
「はい…っ！はい！翔やで！覚えててくれたんやねA姉さん！」
「え！？ほんとにあのしょーくん！？嘘やろ！？ばご変わっとったけん分からんかったたい！！ばー…！懐かしか！元気しとったね？」
syp「A姉さんも元気そうで…！」
「てかなんね、その「姉さん」ち言うんは
小さか時は「Aお姉ちゃんAお姉ちゃん」ち言って、私の行くとこば、どこそこでん付いてさるきよったたい！」
syp「いやいや、流石にこの歳になって「お姉ちゃん」は言い辛いわ！」
zm「待って待って2人とも！話が着いていけへんのやけど！てか、Aさんは訛りすぎや！」
「せやぞ！俺らを無視すんな！」
「あ、すみません…つい懐かしくて…」
しまった…つい周りが見えんくなってしまった…
希くんが止めてくれなかったら、そのまま更に話してしまいそうだった
※熊本弁は次の話で解説します
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 469人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒蜜(プロフ) - ReiHetaさん» お待たせ致しました！リクエストのお話が出来たのでお知らせ致します！ (2021年4月23日 10時) (
レス) id: 63c798435c (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 黒蜜さん» ありがとうございます。楽しみに待ちますね (2021年2月26日 15時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜(プロフ) - ReiHetaさん» リクエストありがとうございます！本編とごちゃ混ぜになって、話が分からなくなるのが嫌なので、番外編として本編とは別に書かせて頂きますね！ (2021年2月26日 15時) (レス) id: 63c798435c (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 黒蜜さん» ありがとうございます。それではemさんが夢主ちゃんの誕生日にプレゼントをあげる話でお願いします (2021年2月26日 15時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜(プロフ) - ReiHetaさん» 初めまして！読んでいただき、ありがとうございます！emさん推しの方に読んでいただき、とても嬉しいです！リクエスト受付中です！ぜひお願い致します！ (2021年2月26日 15時) (レス) id: 63c798435c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒蜜 | 作成日時：2019年7月2日 3時
