41.考えすぎ ページ43
キヨside
頭を掠めた考えを見ないフリする。
「あ、次私だ！行ってくるね！」
Aはそう言って走っていった。借り物競走か。
Aのレースが始まった。
軽く走っていって紙をめくる。あんまり表情は見えないけど、ちょっと驚いてる？
少し考えて俺らの方に走ってくる。
「あー、キヨくんーちょっと来てー。」
そう呼ばれる。なんのお題だまじで。でも二人で走るのは案外嬉しかった。
俺らはかなり早かったから一番だった。
「えー、お題確認しますね。……はい。大丈夫です！赤団一位でーす！」
係の人がそう叫ぶ。
「お題って何？」
これで嫌な感じのお題ならどうしようとか思ったけどそれでも聞かないよりはマシだ。
「ん？……自分の思う一番のイケメン。」
へ？
俺の素っ頓狂な声は多分出てたと思う。
え、イケメンって、え？
「顔もだけど性格もイケメンだと思うよ。着いてきてくれてありがとね。」
周りの評価ではなく、Aの視点でイケメンな人として俺が選ばれるなんて思ってもなかった。
しかも性格イケメンって。なんだそれ。
なんか俺マジで変なのかもしれない。
心臓がバクバクする。少し走っただけなのに。顔が熱い気がする。
ありえねぇ、ありえねぇから。恋とか、そんなんじゃねぇから。
自分にそう言い聞かせた。
フゥと息を整えて待機場所に向かう。次は最終種目のリレーだ。
男女混合リレーだし、点数の配点も高い。順番は女から始まって、男に回って、次がA。アンカーが俺だ。
ここで負けたら青団に抜かされちまう。
やっぱこういうのって勝ちてぇじゃん？
自分の中で湧き上がる闘志を燃やして本気を出そうと決めた。
「次、がんばろうな。」
そう声をかけると、Aは笑って言った。
「うん！もし一番になったら打ち上げしよっか！」
その打ち上げがもちろん皆でということも分かってた。でも、このときの俺はちょっとおかしくて。
「二人でな。」
「え？」
「皆での打ち上げはまたにして二人でしようぜ。」
俺がそう言うとAはとても考え込んでいた。少し、苦しそうな顔で。悲しそうな顔で。
困らせてしまったかと、冗談って誤魔化そうとした。
「わかった、考えとく。」
そう言ってAは笑った。
その顔が少しだけ、ほんの少しだけ猫を被ってた時と同じ感じがした。
まるで何かを抱えてるような。
なんて、考えすぎか。
そんな考えと共にリレーはスタートした。
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クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 全然ですよ！いい意見が貰えました！助かりました！今後の成長のために使わせて頂きますね。嬉しいです。有難うございます！これからも見てくださればうれしいです！ (2019年4月11日 20時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - クロミミさん» 本当に気分を害されたらすみません…これから本当にこの作品の応援をしていきますね！！(*^^*) (2019年4月11日 20時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 更新を頑張っていきたいと思っているのでよろしくお願いします。 (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» するんですけど、色々と伝わっていないということが分かりましたので、もう少し工夫をしていきたいと思います。私だって凡人ですよ！私みたいな文才のない者が書いた作品をわざわざ読んで頂き、わざわざアドバイスまで下さってありがとうございました。これからも (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» なるほど。確かにそうかもしれませんね。私的には主人公がそれほどに皆に気を許しているというか、理解し合ってるという感じのことを伝えたくてそういう書き方をしているのですが、上手く伝えられていないようですね…。主人公視点をあまり書かないのもこだわりだったり (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロミミ | 作成日時：2019年2月9日 22時
