36.甘い ページ38
牛沢side
「おはよう、うっしー。元気ないね。」
間違いないあいつの声。たった一ヶ月会わなかっただけ。一ヶ月も会わなかった幼なじみ。
俺は目を擦った。夢じゃ、幻じゃ、幻聴じゃ、ありませんように。
そう願いを込めて。
「ちょ、うっしー、目痒いのかもしれないけど、目擦っちゃ……」
ダメだよ。そう続くであろう幼なじみの言葉を遮るように俺はAを抱き寄せた。
「え、ちょ、うっしー？」
「どこで何してたんだよ、なんでメールも見ねぇんだよ、なんでピンポン鳴らされてんのに出ねぇんだよ、なんで部屋の電気ずっと点いてんだよ。」
「う、え。ちょ、多いようっしー。あとこの体制キツいっ……。」
明らかに困ってるのは目に見えてわかる。
でもそんなの俺の知ったことじゃない。今回に関しては100％Aが悪いんだからな。
でもまぁたしかにこの体制はきついか。
俺が椅子に座ったままAを抱き寄せたもんだからAは机を挟んで体の上半身だけ俺の方にもたれてる感じだ。
さすがに可哀想に思って体は離してやることにした。
本当はもう少し抱きしめていたかったけど。
今までいなかった分、存在を確認するように抱きしめていたかった。
でもまぁすげぇ視線集めてるしやめとく。
「えっと、離してくれてありがと。後は質問に答えればいいんだよね？」
俺は今までの全ての行動を怒るようにAを睨みつけた。
「こ、答えるからそんな目で見ないで、怖いようっしー。」
そう言われて少しだけ目を逸らす。ついついこいつに甘くなるのも幼なじみだからってことにして欲しい。
「えっと、どこで何を。ね。えっと、家で風邪ひいてたらＧＷでした。」
確かにそれなら電気がついてたことには説明がつくけどなんでメールも見ねぇんだ。そう思いまた少し睨む。
「メール見なかったのは携帯をトイレに落としたからで、ピンポンは単純に寝てたから気づかなかったんだと思います……。部屋の電気が点いてたのは部屋にいたからです。
こ、これで許していただけますでしょうか……？」
風邪。そんな二文字にこれだけ振り回されてたのだと考えると少し腹立たしいが、それよりも安堵の方が勝った。
「転校は？親はまだいんの？」
「転校はしないし、親は帰ってった。」
そこまで聞いて力が抜けた。
「あー、心配して損した。」
「えへへ、ごめん。」
まぁ、またこいつと笑えるならって思う俺は甘いんだろうか。
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クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 全然ですよ！いい意見が貰えました！助かりました！今後の成長のために使わせて頂きますね。嬉しいです。有難うございます！これからも見てくださればうれしいです！ (2019年4月11日 20時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - クロミミさん» 本当に気分を害されたらすみません…これから本当にこの作品の応援をしていきますね！！(*^^*) (2019年4月11日 20時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 更新を頑張っていきたいと思っているのでよろしくお願いします。 (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» するんですけど、色々と伝わっていないということが分かりましたので、もう少し工夫をしていきたいと思います。私だって凡人ですよ！私みたいな文才のない者が書いた作品をわざわざ読んで頂き、わざわざアドバイスまで下さってありがとうございました。これからも (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» なるほど。確かにそうかもしれませんね。私的には主人公がそれほどに皆に気を許しているというか、理解し合ってるという感じのことを伝えたくてそういう書き方をしているのですが、上手く伝えられていないようですね…。主人公視点をあまり書かないのもこだわりだったり (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロミミ | 作成日時：2019年2月9日 22時
