26.やめろよ ページ28
レトルトside
「それでいいのかよ。Aはそれでいいのかよ。」
俺でさえ、愛想笑いを突き返された。
自分で言うのもなんやけど、そこそこには心を許してもらってる方やと思ってる。
そんな俺でもキヨくんとフジくんがおったとはいえ、愛想笑いで突き返された。
そんなAちゃんの心をキヨくんは開くんやろうか。
正直、無理やと思う。でも、でもな。
Aちゃんの心を開けるのはキヨくんしかおらんかなとも思ってんねん。
俺は突き返されたのにキヨくんのは受け入れたら、俺辛くなるかなって考えてみたけど、絶対にそんなことない。
Aちゃんが幸せになれるなら、それでいい。
「……それでいいも何も、それ以外方法が無いならそうするしかないでしょ？」
Aちゃんがいつもの様に顔に笑顔を貼り付けてそう答えた。
これはキヨくんも引き下がるか……？そう思ったとき。
「その笑い方。俺らにはやめろよ。レトさんとうっしーの前ではそんな風に笑わねぇじゃん。
そんな愛想笑いじゃなくて本当に笑ってるじゃん。
ゲームしてるときは楽しそうだったよ。
本当に心の底から楽しいって。そんな感じがしたよ。
委員長なんてめんどくさいこともやって、精一杯
大人になろうとしてる。
でも、俺らとゲームしてたときの顔は無邪気な子どもそのものだった。
まだ、子どもでいいでしょ。焦って大人になんかならなくたっていいじゃん。
俺はAは成績だけのやつとか、完璧人間だとか思ってねぇよ。完璧な人間なんていない。
俺らの前では猫被らなくていいよ。」
キヨくんはそう言ってのけた。
いつからAちゃんが猫を被ってるのを知ってたんだろう。
いつからAちゃんにそんな思いを持ってたんだろう。
なんでいつもは恥ずかしがるのにこんな時に限って思ったことしっかり言えるんだろう。
俺はそっとAちゃんに視線を送った。
……え？
「我慢すんな、A。」
うっしーがAちゃんに声をかけた。
Aちゃんが。あのAちゃんが泣いてる。静かにキヨくんを見つめたまま、一粒。また一粒と涙が落ちる。
「……二人とも苦手だったんだよ！女子にモテるから！仲良くしたら妬まれるから！それなのに、それなのになんで話しかけてくんの。
なんで、私の欲しい言葉をくれるの？
普通、初めて話す人にここまで言えないでしょ、馬鹿じゃないの。
……これが素だけど？それでもそんなこと言える？」
きっと、キヨくん達なら。
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クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 全然ですよ！いい意見が貰えました！助かりました！今後の成長のために使わせて頂きますね。嬉しいです。有難うございます！これからも見てくださればうれしいです！ (2019年4月11日 20時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - クロミミさん» 本当に気分を害されたらすみません…これから本当にこの作品の応援をしていきますね！！(*^^*) (2019年4月11日 20時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 更新を頑張っていきたいと思っているのでよろしくお願いします。 (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» するんですけど、色々と伝わっていないということが分かりましたので、もう少し工夫をしていきたいと思います。私だって凡人ですよ！私みたいな文才のない者が書いた作品をわざわざ読んで頂き、わざわざアドバイスまで下さってありがとうございました。これからも (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» なるほど。確かにそうかもしれませんね。私的には主人公がそれほどに皆に気を許しているというか、理解し合ってるという感じのことを伝えたくてそういう書き方をしているのですが、上手く伝えられていないようですね…。主人公視点をあまり書かないのもこだわりだったり (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロミミ | 作成日時：2019年2月9日 22時
