20.あの日あの時 ページ22
牛沢side
朝から別人のようなA。そしてAにそっくりな母親。
普通に授業を受けて、全くいつも通りだったし、別にAの母親が何か言ってるわけでもなかった。
事件が起こったのは、昼休み。
「A、ご飯食おうぜ。」
「え、あ、うん……」
「A？その仲良くしてる子は誰なの？」
いつもより歯切れの悪い返事のAに母親が声をかけた。
親が聞く、なんて言う名前の子？みたいな感じのことだろって思った。
でも、Aは母親が声をかけた瞬間にやらかした、とでも言うような顔をした。
「あ、えっと、牛沢くんって言うんだけど……」
「そんなこと聞いてるんじゃないわ。学年で何番の子なの？」
は……？
「それは……」
「言えないほどなの？そんな子と絡んでるの？
学年十番以内の子としか絡んじゃダメって言ったわよね？」
「で、でも、牛沢くんは幼なじみだし、優し……」
「そんなこと聞いてないわ。いいからもうその子とは絡まないこと。いいわね。」
「っ……はい。」
鳥肌が立った。恐怖だった。ありえなかった。
子どもの友達にそこまで言うか、普通。
言葉が出なかった。それを見ていたレトルトは、口パクで、おいで、うっしー。と言っていた。
Aは少しだけこっちを向いて、とても悲しそうな顔をした。でもすぐに目を逸らして、学年六位の女子生徒の方へ歩いて行った。
俺は、あいつの母親に何かを言うことなんて出来ず、ただ静かにレトルトの方へ歩いていくことしか出来なかった。
あいつの親が学校参観に来るのはきっとまた、友達チェックだろ。
あいつの親はあいつの友達の性格なんか見ない。見るのは学年で何番なのかという頭の良さ。数値だけ。
あいつの親が帰ってくるなら、明日、あいつはほぼ他人になる。幼なじみ？どころか友達にもなれない。
俺達は全員、ただのクラスメート。
あぁ、でもキヨは別か。学年五位だしな。
ずりぃよな、俺なんか幼なじみで、あいつとはずっと一緒に居るのに。
なんで。
なんでAなんだろうな。
なんであいつを愛してあげないんだろうな。
なんであいつそのものを見てやらねぇんだろうな。
なんで俺らに出来ることはなにもねぇんだろうな。
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クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 全然ですよ！いい意見が貰えました！助かりました！今後の成長のために使わせて頂きますね。嬉しいです。有難うございます！これからも見てくださればうれしいです！ (2019年4月11日 20時) (
レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
美怜(プロフ) - クロミミさん» 本当に気分を害されたらすみません…これから本当にこの作品の応援をしていきますね！！(*^^*) (2019年4月11日 20時) (レス) id: a91e59d2ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» 更新を頑張っていきたいと思っているのでよろしくお願いします。 (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» するんですけど、色々と伝わっていないということが分かりましたので、もう少し工夫をしていきたいと思います。私だって凡人ですよ！私みたいな文才のない者が書いた作品をわざわざ読んで頂き、わざわざアドバイスまで下さってありがとうございました。これからも (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
クロミミ(プロフ) - 美怜さん» なるほど。確かにそうかもしれませんね。私的には主人公がそれほどに皆に気を許しているというか、理解し合ってるという感じのことを伝えたくてそういう書き方をしているのですが、上手く伝えられていないようですね…。主人公視点をあまり書かないのもこだわりだったり (2019年4月11日 19時) (レス) id: 25617d98ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロミミ | 作成日時：2019年2月9日 22時
