金髪狼少女と個性豊かな幹部たち【wrwrd!】 (ページ16)

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【15】戦争の怖さページ16

『お邪魔しま～す』

扉をゆっくり開けながら
中を覗いてみる。

中は見たことがなく
思っていたよりも遙かに凄かった。

天井がとても高く
天井に届くぐらいまである本棚。
その中にはずっしりと本が並べられていた。

少し離れたところには
大きな机と椅子があって誰かが座っていた。

syp｢あ、エミさんおるやん｣

ci｢ホンマや。流石やな。すぐに仕事終わらして此処にきたんやろうな｣

ショッピくんが言ったエミさんは
エーミールさんのことだろうか。

後ろ姿だけで分かるが
とても優しいそうな雰囲気を持っていて
薄い黄土色のような髪色をしていた。

それしか分からない。

彼の姿を見たとき
話し掛けようと決めたが変わった。

とても難しそうな本を読んでいて
大変そうだったので話し掛けるのを
やめにした。

syp｢じゃあ、僕らは自由に歩いてますね｣

ci｢何かあったら俺たちに言ってなぁ！｣

『はい！ありがとうございます。』

そう言うと二人は
何処かに歩いていった。

ーー

『図鑑に…小説…標本？凄いなぁ』

ふと、一冊の本が目に止まって
手に取る。

その本は戦争についての本だった。

『戦争…』

この国…我々国は戦争が
とても強いと聞いている。

それは宣戦布告が他の国から
きたりしてその国に勝っているからだろう。

でもそのことは他の国にも
広がっていっていつの間にか全ての国と
対戦してしまうことになりそうで怖い。

″信用している人がいなくなると僕はこの先生きていけない気がする″

だからいつ来るか分からない
宣戦布告に供えるために
日々、訓練などをしているのだろう。

なら、僕も戦争に対しての
知識が少しあってもいいんじゃないか。

そう思い、ページを捲った。

中に描かれていたのは

今までの歴史上の戦争について。
戦争に参加した幹部たちの名前。
中には人が殺されていた写真もあり
吐き気や目眩に一瞬襲われた。

『やっぱり…戦争は怖い』

一つでもミスをすれば
人が殺されていく、、

でも実際、何が起こるか分からない。

幹部だけでなく民間人にも被害が
及ぶ可能性だってある。

そんな中、我々国の幹部様達は
戦っている。

『僕に何かできることは…』

??｢何かお悩みですか？｣

悩んでいる僕に
透き通るような優しい声が掛かった。

そこにいたのはエーミールさんだった。