【ヒロアカ】だから困るんです【ファットガム】 (ページ4)

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3話ページ4

Aの不貞腐れた顔を見て、ファットガムはたこ焼きを無理矢理食べさせた。
そして時計を見るなり
「お、ファットさんのヒーロー活動の時間や。はよAも帰りや」
ヒーロー活動のため帰らされたAは、とぼとぼと歩きながら近くの公園に立ち寄りブランコに乗りながらそのラブレターを開けてみた。
やはり、ラブレターなのかAの事が好きだと書かれ最終的には付き合ってほしいとのことだ。それを見てAは頭を押さえる。

「あれ？A」
ビニール袋を持ったまま、公園へずかずかと入ってくるのはAの幼稚園からの仲の測田だった。
「うわ！ラブレター読んでるやん。あー、あの子かあのくるくる髪の子」
隣のブランコに腰掛けた測田はにやにやと笑っている。
「おつかいちゃうん？帰らんでええの？」
「大丈夫。喋って帰っても怒られへんし」
Aはポケットにラブレターを入れて、隣の測田と話していた。

「A、士傑高行くねんな。今日のテストで初めて聞いたわ。なんで言わんかったん？」
「言うにしても、みんな雄英高の方が好きやからさ。共感してくれへんやん」

ぎぃぎぃとブランコが揺れる気まずくなった空気を読んでAは測田に質問をした。
「計はどこ行くん？」
「工業高校。そこに建築科あるから」
青春はないな、と二人で話してブランコを漕いでいた。夕方の風が気持ちいい
二人で話ながら漕いでいると、測田が思い出したようにブランコから飛び降りて言い出した。
「ここら辺、遅くなったら敵(ヴィラン)出るらしいから帰ろ」
「どうしたん、なんで急に」
「いいから、帰るで」
測田に言われた通り、Aも一緒に途中まで帰る。

「計、珍しいやん。そんなに敵(ヴィラン)を怖がってたっけ？」
「知らんの？今、女子狙った敵(ヴィラン)が多くなってきててな。Aの性別わからへんやろ？やから、狙われる思って」
「それは…ありがとう」
別れを言い道の途中で別れ家に着く。

「ただいま」
「おかえり。また太志郎のとこ行ってたん？」
「うん」
「太志郎も士傑高校出身やから色々教えてもらいや」
「はーい」
荷物を置こうとリビングに行くと、テレビからニュースが流れている。
ー逃亡中とのことです。また近隣では女性が狙われるなどの情報が出回っており、警察も巡回を行うなど…ー
(計が言ってたやつ…)
それを見ていたAだったが、母親に言われ風呂に入りに行った。