検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:17,949 hit

9話 きらきら光る河 ページ10

猪の被り物が取れて、伊之助くんの顔が見れた。思った以上に美少年。いや美少女だった。
「お前、俺より強いじゃねぇか!」
「伊之助、そりゃ5年も鬼殺隊に…」
「そうだな!5年もいれば柱と同じ能力がある!」
なんか、馴染みの声が聞こえて私の左肩が重い
「君たちの階級よりもずっと上の甲!彼女こそが煙上Aだ!」
驚いた二人は目を真ん丸としているけど、伊之助だけは私を警戒してそうな雰囲気だ。
『杏寿郎、私に用があるの?』
「うむ!少しだけ二人で話をしたい!」
三人から離れ、少し経って杏寿郎は私に向き合うと私に口を開いた
「次の暇な日に、街へ出掛けよう」
重要な事なんだろうと、神経を澄ましていたが町へ出掛ける誘いだった。そのくらい大丈夫だと返事をすると、杏寿郎は笑って去って行く

街へ出掛けるといっても、夜遅くではない。鬼が出ない時間帯に待ち合わせをして杏寿郎と共に街に出掛ける
そして、お昼ご飯を食べてある一軒のお店が気になってしまいそのお店をずっと見てしまった。綺麗な簪や櫛が並べられていた。本当に綺麗できらきらと輝いていた
「どうした?」
『あ、なんでもないよ』
杏寿郎は好きではないだろうお店。

前で歩いていた杏寿郎が止まったと思えば河がきらきらと輝いていた。杏寿郎を見上げていると、固く閉ざされていた口が開いた
「Aは…ここに来て幸せか?命を張り、死にかける事だってあった。それでも、前の世界に戻りたいと思った事はあるか?」
いつもの声色じゃない。いつもよりもっと真剣で悲しそうな声をしていた。私の答えはもう出ているのに

『私、何度か鬼殺隊に入って死にかけたりしてもしも死んだら前の世界に戻りたいって思ってた。あの痛みをもう一度味わうのは嫌だったけれど。だけど、いつも杏寿郎が私を励ましてくれたり褒めてくれたり他の人達が私を助けてくれる。こんなに人に恵まれてるって事は幸せなんだなって。だから、私はこの世界に来て幸せだよ』
杏寿郎は微笑んでいた。私の頭を撫で、二人で河が輝いているのを見ていた

ずっと、ずっとその綺麗な太陽に照らされている河を見ていたいと思った
「日が暮れないうちに帰ろう」
『うん』
杏寿郎の背中がいつの間にか大きくなって男の人だって気付いてた。見て見ぬふりをしていたが、実感する
その背中に飛び込んでなら飛び降りた私は言った
『よし、競争だ!』
「A!」
照れている彼を見ながら、私はこの世界で彼と一緒にいようと思った

10話 任務→←8話 かまぼこ隊



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 銀魂 , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒マル(プロフ) - ゆきなさん» アニメの冨岡さんの速さを参考にさせて頂いてます!鬼殺隊の運動神経は凄いですよね! (2020年3月30日 20時) (レス) id: 8875ef1e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - きさつたいって脚早いし強いですね (2020年3月30日 3時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
黒マル(プロフ) - ゆきなさん» 感想ありがとうございます!言葉が見つからず泥棒になってしまいました…。文章力をつけていかないとダメですね。お気遣いありがとうございます!更新頑張ります (2020年3月29日 15時) (レス) id: 8875ef1e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 泥棒ではない…かな?…まぁいっか!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年3月28日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒マル | 作成日時:2020年3月14日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。