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19話 桜餅 ページ20

『お館様、鬼を見つけられないまま帰還してしまい申し訳ございません』
「ううん、いいんだ。あの山から戻ってこれて良かったよ。何か見つけたものはあるかい?」
『鬼にやられた、というよりも自然死、または毒死かと考えられます。また、鼻が利く隊士によると私が入山するのと入れ違いで鬼は下山したのかと』
「なるほど、報告ありがとう」
私は頭を下げ、その場を後にした


『炭治郎君、鬼の捜索ありがとう』
「いえいえ。お役に立てて良かったです」
炭治郎達を見つけて屋敷で話していた。私も柱になり屋敷を持てるようになり、元の私の家を屋敷にした。あの事件の後はトラウマで帰ってこれなかったが、今になれば父上と母上の供養のために訪れては、寝泊まりをしたりしていた。

そこで、三人にお菓子とお茶を出す
「うめえっ!」
伊之助君が食べたのは桜餅。たまたまここの家を掃除するときに奥から母上の料理本が出てきてそれを参考に作ってみた自信物だ
『いっぱい作ったから食べて』
「ありがとうございます、煙上さん」
「伊之助!食べすぎだって!」
三人やり取りを見ながら、微笑ましく思う。母上の料理本に載っていたさつまいも料理。もっと早くこの家に来ていたら杏寿郎にお腹いっぱい食べさせて、もっと美味しい料理を食べさせてあげたのに。

杏寿郎の背中を守るために、煙柱にはならなかったけれどなってしまった時は、もう少し早く煙柱になればよかったと後悔した。煙柱になっても杏寿郎の背中は守れたじゃないか…

「襟下…なんで、泣いてんだ?」
「煙上さん…」
『あ、ごめん。気にしないで。ちょっと思い出しちゃって』
なぜだろう。こんなに涙もろくなってしまうのは。
「あ、禰豆子!」
禰豆子ちゃんがのそのそと出てきて私の顔を覗き込む。すると私の涙を拭って頭を撫でてくれた
『禰豆子ちゃん、ありがとう』
そっと私も禰豆子ちゃんの頭を撫でた。思わず弟と重なってしまった。もし生きていれば禰豆子ちゃんと同じくらいだ。撫でてあげれば目を細めて喜んでいて、可愛かった

四人で色んな話をした。炭治郎君と善逸君はお墓に手を合わせてくれて。
「桜餅、旨かった!!」
『良かった。また暇なとき一緒に作る?』
「作れんのか!」
喜んでいるのか、伊之助君はほわほわしている。これ、おかきあげたときも見たな…
善逸君も炭治郎くんもやりたいと言ってくれた。
『うん、みんなで作ろっか!』
笑顔の四人を見てみんなの頭を撫でた

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黒マル(プロフ) - ゆきなさん» アニメの冨岡さんの速さを参考にさせて頂いてます!鬼殺隊の運動神経は凄いですよね! (2020年3月30日 20時) (レス) id: 8875ef1e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - きさつたいって脚早いし強いですね (2020年3月30日 3時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
黒マル(プロフ) - ゆきなさん» 感想ありがとうございます!言葉が見つからず泥棒になってしまいました…。文章力をつけていかないとダメですね。お気遣いありがとうございます!更新頑張ります (2020年3月29日 15時) (レス) id: 8875ef1e2d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 泥棒ではない…かな?…まぁいっか!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年3月28日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒マル | 作成日時:2020年3月14日 11時

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