君と紡ぐ1ページ２【K.T】 (ページ20)

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平｢それでもさ、俺は言って欲しかったな。俺にとってAは、大事な幼なじみなんだから｣

｢もうしないから安心して｣

平｢今日の怪我さ、本当は気づいてたんだ｣

｢気づいてたのに止めなかったの？｣

平｢あんなに楽しそうなの久しぶりに見たんだもん、友達と声掛けあって励ましあってキラキラしてた。そんなの見たら俺に止める資格ないって思った｣

｢ありがとね、止めないでくれて。紫耀のおかげでめちゃくちゃ楽しかったよ｣

平｢あはは、ありがとな。でもさ、びっくりしたよ。試合終わってすぐ行こうとしたら海人が血相変えて走って行ってさ、びっくりしすぎて俺動けなかった｣

｢試合中に足首気にしてたの気づいたんだってさ、ほんとびっくりしちゃうよね｣

平｢海人は人のことよく見てるもんな。あいつは、良い奴だよ。本当に良い奴｣

｢分かってるよ、それは私も｣

平｢Aがそんなこと言うなんてな。とりあえず、明日からは下校も一緒だからな。先に帰るなよ｣

｢分かったから、じゃあね。また明日｣

平｢うん、また明日。ゆっくり休めよ｣

紫耀に見送られ家に入ると疲れが一気に襲ってきた

お風呂に入ってご飯食べて、気づけばベットに潜る自分がいた

目を瞑ると今日の出来事が走馬灯のように流れてきた

海人くんの背中大きくて、暖かかったな

そんなことを思い出して胸が熱くなった